1000系顔の7700系 今はもう幻に

ゴーストファイターならぬゴーストトレイン

 

画像にはありませんが、かつて、1000系と同じ顔を持った7700系がいました。

 

画像の7914Fと7912F・7913Fはまだ目蒲線だった頃、もう1両の中間車を組み込んだ4両編成でしたが、池上線用に転用される際に、1両が余ってしまうことになります。

 

そこで余剰となった中間車3両をかき集め、1000系にそっくりの前面改造を施し、東急では初となる東洋電機製IGBT-VVVFインバーター、交流モーター、パンタグラフ等を装備し1編成の電車に仕立てあげました。

 

7700系の最終編成、7915Fです。

 

この車両は特に、営業運転を兼ねた試作車として池上線を中心に活躍、東急多摩川線発足後も多摩川線で細々と運用されていましたが、試作車故にトラブルが多く、雪が谷検車区で留置されることが多いとか。

 

残念ながら扱いにくい車両だったこともあり7000系に早々に置き換えられ、解体されたため、今では存在を知っている方も数少なくなりました。

 

余剰の中間車を改造して転用するケースはいくつもありましたが、性能面で安定した新型車の方が有利ということもあり、東急ではこのような珍車両はもう現れなくなりました。