私は一旦、会社役員から離れる事にしました。
仕事は楽しく、没頭してしまう恐れがあります。少しの隙を母に見せると、また、母に子供を取られそうだと覚悟を決めました。
会社経営は順調でしたが、私は事務的な事以外に、メーカー独自の経営知識はありませんでした。
以前に洋裁学校や仕立て衣服店で洋裁を習っていた事が有りますので、衣服仕立ての基本的知識と技能は持っていましたが、メーカーとしての下請けや、取引企業との関わりには殆どが部外者でした。
それに、長年この業界に関わって来た人たちが、独自のやり方で、売上業績を伸ばしています。そんな従業員と言うか?、仲間がそれぞれに自己流で仕事をしていましたので、私は、ただ、祭り上げられた人間のような存在であるかのように感じていました。疎外感。
年齢が離れていましたので、彼らの子供よりもずっと、年下でした。無理も有りません。
会社設立当時は私が代表取締役でした。
今は、会社登記の取締役からも離れました。
役員報酬が無くなります。
母を従業員にしていましたが、それも辞める事にしました。
今後はまた、以前同様に私が、母に直接、生活費を支払います。
以前に、会社近くに購入した不動産も会社名義に変更しました。
購入して、まだ、そんなに月日は経過はしていませんでしたが、既に、不動産価値は値上がりしていました。当初の予定は、工場建設用地でしたが、場所柄、オフィスビルの方が良いと金融関係者不動産関係者など皆の意見でしたが、建設資金計画などは立てていませんでした。
直営販売店のブテックは今後も私が管理していきますが、当分の間は学友に任せます。こちらは気が楽です。家賃と売上収入は結構な額を近くの金融機関に預けたままにしていました。
加藤諦三先生の『依存的敵意』
大原敬子先生の『母親の嫉妬』の解説に衝撃を受けました。