東宮~永遠の記憶に眠る愛~

 

 

第1話 東宮(とうぐう)の難
天通23年。【西州(せいしゅう】王・曲文成(きょくぶんせい)は【豊朝(れいちょう)】出身の側妃・明遠(めいえん)の薦めにより、【西域】の安定を保つため、娘の曲小楓(しょうふう)を【豊朝】に嫁がせることを決意。その頃、【豊朝】の東宮では挙子(きょし)7名が死亡した事件を巡り、皇太子・李承稷(りしょうしょく)と皇帝が激しい言い争いになっていた。皇帝は怒りのあまり皇太子を廃したうえ、和親の使節として【西州】へ向かうよう命じる。承稷が宮殿を出発しようとしたその時、第五皇子の李承鄞(りしょうぎん)が【西州】への同行を申し出る。

第2話 消えた皇子
【西州】を目指して進む承稷(しょうしょく)と承鄞(しょうぎん)兄弟を何者かが襲う。一度は逃げ延びたものの、再び襲われた承稷は自らが犠牲になり承鄞を逃がす。一方、【豊朝】の皇子の元へ嫁がされることを知った小楓は、師父である顧剣(こけん)に自分を連れて逃げてほしいと頼む。一度は拒んだものの共に逃げる決心をした顧剣は、小楓の元を訪れ3日待って欲しいと頼む。約束の3日が経ったある日、顧剣を待っていた小楓は約束の砂丘で人影を見つけるが、そこには傷つき倒れこむ人物が…。

第3話 偶然の出会い
小楓は倒れていた承鄞(しょうぎん)を助け、2人は互いの正体を知らぬまましばらく共に過ごす。安護(あんご)府では、【豊朝】の将軍・裴照(はいしょう)たち兵士が手分けして承鄞を捜していた。その頃、【豊朝】では、承稷(しょうしょく)の死が【丹蚩(たんし)】人の仕業だという疑念が強まり、第二皇子の承鄴(しょうぎょう)は、自ら兵を率いて国境に向かうことを皇帝に願い出る。一方、承鄞は小楓のもとからこっそり逃げ出していた。承稷の遺体と対面した承鄞は、敵を討つことを誓い…。

第4話 顧(こ)家の秘密
【豊朝】皇帝は皇太子殺害の真相を究明するため、第二皇子の李承鄴を国境の安護府へ派遣。同時に【西州】との和親を進めるべく、第五皇子の李承鄞を【西州】に向かわせる。承鄞が《国書》を携え西州王に謁見していると、【朔博(さくはく)国】の使者も和親を求めてやってくる。【朔博】の使者と安護府の高顕(こうけん)将軍がもめている間、承鄞は叔母である明遠に会いに行く。自らの死期が近いことを悟った明遠は、承鄞を地下の密室に案内し、ある秘密を告げる。

第5話 動き出す運命
皇帝の命で承鄴(しょうぎょう)が国境の安護府にやってくる。高顕は承鄴に、遊牧民の【丹蚩】は各地を転々とするが、中心が王の幕舎(ばくしゃ)であり、場所を突き止められれば攻略できると伝える。それを聞いた承鄴は王の幕舎を探しに行くよう承鄞に命じる。一方、小楓は、許婚ができれば【豊朝】に嫁がずに済むと考え、顧剣にその相手としての芝居をしてほしいと頼む。ところが顧剣は、天下一の男だと小楓の前に顧小五(こしょうご)と名乗る茶葉商人の男を連れてきて…。

6話 口に出せぬ想い
和親の返答期限が翌日に迫り焦る小楓に、母・阿史那雲(あしなうん)は祖父の丹蚩王にかくまってもらう手はずを整えたと助言する。そして、小楓が顧剣や李承鄞らを伴い焉支(えんし)城を出ると、ほどなくして明遠公主が病のために世を去る。3人は明遠の死を悲しみながらも、それぞれの目的のために一路【丹蚩】を目指す。ところが死の谷にさしかかった所で、【朔博】の将軍・ユエンカーに遭遇。ユエンカーは小楓を朔博王の奴隷だと言って連れ去ろうとし…。

第7話 仕掛けられた罠
小楓と承鄞は弓月(きゅうげつ)城に着くが、城内の至るところに小楓を探す似顔絵が貼られており、2人は郊外の廃寺に身を隠すことに。だが、承鄞は玉佩がない事に気付いた。承鄞は1人で城内へ行き顧剣を連れて戻るとそこに小楓の姿はなかった。【朔博】の罠に気づいた小楓は偶然出会った丹蚩王の側近・赫失(ハーシ)に助けを求める。ユエンカーは小楓を引き渡せば撤退すると告げるが、赫失は小楓を守るため戦いを受けて立つ。数で劣勢の赫失は、小楓に王の幕舎に行き援軍を要請するよう頼むが…。

第8話 皇子の本意
小楓と承鄞は朔博兵に包囲された赫失(ハーシ)を救うため、援軍を頼みに裴照の軍営へと向かう。ところがその途中、砂漠で承鄞が流砂に巻き込まれ、小楓は命懸けで救おうとするが、承鄞の体はどんどん砂に沈んでゆく。力尽きた承鄞は、小楓に「すまない」と詫びながら、手にしていた綱を離す。一方、【豊朝】の朝廷では、二皇子の李承鄴(りしょうぎょう)の側近・李釅(りげん)が「皇太子の暗殺犯を第二皇子が捕らえた」と報告。その報復として【丹蚩】を討伐するか否かで、大臣たちは激しく対立する。

第9話 丹蚩(たんし)潜入
【豊朝】の都では、皇太子を暗殺したバトゥールの尋問を皇帝が自ら行ったが、ろくに詮議をせず死罪にしてしまう。皇帝はバトゥールが真犯人ではないことに気づいていたが、【丹蚩】との戦を始めるための口実として利用したのだった。一方、【丹蚩】潜入に成功した承鄞は鉄達爾王(ティダール王)に会う。小楓が必死に仲を取り持とうとするが、警戒心が強く中原人が嫌いな王は不機嫌さを露骨に表していた。王は、白眼狼をしとめた者に小楓を嫁がせると公言するが…。

第10話 命懸けの狩り
【朔博】に向かった承鄞は、【豊朝】が【丹蚩】と戦になった際、【豊朝】へ協力してほしいと朔博王(サイハク)に要請するも拒まれてしまう。だが、王座を狙う甥の利墩王(リドゥン)から10万の兵を出すことで承諾を取り付け、安護府へ戻ることに。一方、【丹蚩】では、鉄達爾王(ティダール王)が白眼狼をしとめた者に小楓を嫁がせると宣言し、多くの者が白眼狼を捕まえてきたと豪語したが、そのほとんどは偽物だった。そんなある日、顧小五が脚に傷を負いながらも白眼狼をしとめて【丹蚩】に戻ってくる。

 

 

参考

キヤスト

あらすじ1 第1話~第10話

あらすじ2 第11話~第20話

あらすじ3 第21話~第30話

あらすじ4 第31話~第40話

あらすじ5 第41話~第50話

あらすじ6 第51話~最終話