クラブUでの明と暗-21
前々店(この歓楽街で初めて働いたクラブA→店長にスカウトされて移転したが、約2ヶ月後にオーナーが病死で、約1ヶ月に退店した店)からのお客様で、クラブQにも来店していた客ですが、
支払いが滞っていて、クラブQに「来ないで欲しい」と断った事のある客でした。
いつも、仕事仲間の何人かの中年仲間で来ます。
顔ぶれはほぼ、いつも一緒です。仲間たちはほぼ、毎日の様にこの歓楽街に来ていました。
そのお仲間のおひとりは、私が最初に働いたクラブAで少しの期間一緒に働いたホステスのアンナを囲っていたパトロン?でした。
アンナが他のお店に移ってからも私を頼って、金銭的、衣服、働いているお店のことなど、いろいろと相談に来ていました。その都度、私は相談に乗り、援助していました。
私が彼女のワンルーム部屋に呼ばれた時、彼女から男のことを知らされた時は驚きました。彼女は多分22歳くらいで、おっさんは40歳後半くらい?の個人経営者です。
ワンルームと言うよりは、ベッドは壁面収納式で、ベッドをパタッと下ろすと、身動きが取れないくらいです。
とても狭い部屋でした。
こんな狭い部屋が存在するんだ、と驚きました。今で言うカプセルホテル以下の様でした。
当然、新しいお店に移った時、移店案内状も彼らグループには出していませんでした。
数百万円の結構な未収金(つけ)が残っていました。
他にも、支払いの悪い客はいましたが、おひとり様の場合が多かったのですが、流石に複数人で来られると、たとえ、一回の飲食代の金額も馬鹿になりません。それが、数回分。
以前のお店と比べれは、クラブQは座ればお一人様5万円と言われていた高級クラブでした。
この中で私の口座客は一人でしたが、この客だけが支払いが悪いのか?知り合い彼女のパトロンもしみったれなのか?
ほぼ、毎晩の様に飲み歩いて、知り合ったお店ではおひとりでの来店でしたが、目立っていました。
彼ら仲間が行く、お店のホステスがクラブQに客を迎えに来ることがありましたが、皆とても年配でおばちゃん。こんな人たちがホステスとして働けるんだ??と思ってしまいました。
私が経験したお店は美人が多かったです。
※私はよく、中国時代劇を観ますが、全体的にスタイル。特に身長は中国女優の方が勝っていても、ルックスだけを比較しても、自分が経験してきたお店のホステスの方が明らかに美人でした。
アイドルで主演した女優は鼻フックにでも掛けられたの?と、思わず観ていた劇を閉じた回も有りました。(目は2重に整形したが、鼻筋はしなかった?? )
私が、ご来店頂いたお客様をお店のビル表面玄関まで見送った時に、顔見知りのお客様を見かけたので駆け寄って、後で寄ってもらおうと声をかけました。その場所に、よく売り切れてしまう、ある人気のスイーツ店でお土産を買って、お店に戻ろうとすると、私の馴染の客がビル入り口から入ろうとしていました。
お声を掛けて、一緒にエレベーターに乗ってお店に入りました。
私はそのまま、そのお客様のお席について、接客をしていました。
すると、黒服が私がお店を離れている間に、私の名前を言って初来店の客が来ていると知らせに来ました。
既にボトルを空けていました。
黒服に呼ばれたその席には、冒頭の支払いの悪いグループの客が楽しそうに飲んでいました。
「探したよ。」、「いろいろな人に聞いて、やっとこれたよ」
私が口座であった客はその中でおひとりだけですが、他の人達も顔見知りです。支払いが滞っているのを知ってか知らずなのか、楽しそうに飲んで、親しく声を掛けてきます。
いやいや、移店案内状も出していません。
前店の飲食代金もまだ、支払ってもらっていません。
お店に来て欲しくないんです
(入店お断りリスト客です。)
私は店内での体裁を気にして、その人たちに喧嘩は出来ませんでしたが、「こないでください」と追い出すのがやっとでした。
「会社にお金を取りに来てくれ」
お金の持ち合わせがないと、つけで帰りました。
前店を辞めて、このお店で働くまでの間、約2ヶ月程休んでいるので、会社訪問も付け届けもしていないし、案内状を出していないのに。前店の未収の事で「来ないで欲しい」と釘を刺したのに。
前店で、入店を断られたのかも知れません。
まさが、探し当ててまで、来ると思いもよりませんでした。
マネージャーに入店拒否をお願いしました。
お仲間がいたからでしょうか?
厚顔で親しげに話をされたのもぬ、むしゃくしゃします。
有名日本画家の息子です。お父様はそれなりの知名人でした。
息子の方は輸入卸業をしていました。
翌日、集金に行きましたが会えませんでした。
日を置いて集金に行きましたが、ほんの一部の回収が出来た程度でした。支払う気が無いようです。
お仲間に、「会いに来てくれた」と言われるのも、顔を会わせるのも、癪で、面倒でした。
加藤諦三先生の『依存的敵意』
大原敬子先生の『母親の嫉妬』の解説に衝撃を受けました。