クラブQに移る前のお店からのお客様で、自営業の40歳代の男性が他のお店のホステスから手紙を貰ったと言って、クラブQに手紙を持って来店しました。

 

手紙と言っても、一筆箋にボールペンで、来店のお礼が書かれてあった物でした。

 

「どうだ、かわいい手紙だろう」と嬉しそうです。

わたしはチラッと見て、お客様に一筆箋でお手紙を書くの?と内心不思議でした。

 

お客様は尚も、「見て、ちゃんと見て、もっと見て、」と文章を見る様に勧めてきます。お手紙は一筆箋2枚にびっしりと、親しげに書かれてありましたので、差出人に失礼かと思いましたが、お客様に言われるままに、声を出して文章を読みました。

 

差出ホステスは私もこのお客様に呼ばれてお店に行ったことのあり、紹介されて知っている方でしたので、文章に意外性を感じました。多分40歳くらいのベテランホステスです。

 

形式的なお手紙の書き方に慣れていないの?

一筆箋てメモ書きなの?

 

私は学校を卒業後に役員秘書や人事関係、経理事務に関わった事も有って、秘書検定も取っていましたので手紙の書き方と言う形式的な事をみっちりと叩き込まれてきていました。頭語と結語の組み合わせ。時候、季語の挨拶などです。

 

一筆箋は、相手を選びます。いわば、親しい人宛に書く用箋です。

今回の覗き見させてもらった出だしが、「○○さんへ」

「この間は、どうもありがとう」

であれば、続く内容はどうであれ。結語を“敬具”とするのに違和感を覚えました。

 

 

私は、お客様に毛筆でお礼状や、季節のご挨拶を書くときは何時も、和紙の便箋、封筒、季節の切手まで選んでいました。手漉き和紙で有れば、便箋1枚でも1、000円するものもありました。まとめて購入していましたので、購入時は数十万円の支払いになっていました。

 

クラブQに入店後、出張ホステス、コンパニオンに参加するようになってから、動員が増えて、名刺の数も多かったので、まとめて購入するので、収入よりこの支払い額の方が多い時も有りました。

 

イベント時には、巻紙でご案内状を書いた事も有りました。

季節のご挨拶状の時は、季節の花びらの押し花を挟んだり、手作りしおりを挟んだりしました。

 

父は交友範囲も広かったのですが、年賀状や暑中見舞状は私が担当しておりました。一日300枚程度は毛筆で書きました。慣れたものでした。

 

私の和紙で毛筆のお手紙が、自己満足だったのか?

と思いました。

新規ご来店時に、お礼のお手紙。

その後、毎月、1年間季節のご挨拶のお手紙を続けました。

その間に一度もお見えにならなかったら、区切りとしました。

 

クラブQでは、ほぼ毎月、何かしらのイベントがありましたので、そのご案内状。お店が用意するものもありましたが、私は自分で用意した巻紙でご案内状を出したことも有りました。

 

ご挨拶回りの菓子折りや果物、生花は大方クラブQを通して購入して欲しいと言われるままにそうしていましたが、お歳暮やお誕生日、クリスマス、バレンタインのチョコレートはデパートから送ってもらう事の方が多かったです。

 

バレンタインのチョコレートはクラブQを通して欲しいと言われたノルマ分は、クラブQに現金前払いでお支払いをしました。

 

デパートから送ってもらう時は、思い切り可愛いカードにメッセージを書いて添えました。カードもお洒落な物、可愛い物を見つければ、ついつい買ってしていました。

 

勿論、バレンタインはランクがあって、デパートで送る物の他には、定形郵便にチョコと名刺だけを入れて送る数の方が断然におおかっです。3箱の段ボールを郵便局に持ち込む作業も大変でした。この時も、車の免許証を持っていればな…こんなに大変な思いをしなくても良かったのかもと思いました。

 

バレンタインデー前後には、ご来店頂いたお客様用に、お店にもバレンタインチョコレートを用意していますが、この歓楽街にも美味しいと言われるチョコレート専門店がありましたので、買いに走って手土産にさせて貰くこともあります。

 

これは来店客のご家族(?)に、大変好評でした。

 

この時は、思いつくままにやっていましたが、金銭的に、動力的に良かったのか?

 

一筆箋で、大喜びするお客様を見て複雑でした。

 

 

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