私と元夫が交際中。
既に結納を交わして、元夫の起業した会社で私は働いていました。
元夫が贔屓にしているクラブがありました。
ママは生田悦子似の美人でした。
私はお店に行ったことがないので、どんな様子のお店なのかは知りませんが、美人ママの評判は聞こえていました。
元夫は私には婚約者と言う事で紳士を気取っていましたが、私の知らないところでは、私と交際中もお遊びの肉体関係をホステスとの間であったと白状されました。
それが、美人ママで評判だったお店のホステスでした。
ホステスはとてもふくよかな人でした。
ウエストが100㎝と聞いて当時大変驚きました。
元夫の好みのタイプと随分違うと思いました。
元夫はママ(店)の客で、ホステス口座の客ではありませんでした。お店の客であっても、元夫に同伴出勤をねだるホステスも多かったようです。時間が許すと元夫は同意していました。
私と元夫たちが行きつけの店で食事をしている時に、ホステスが元夫を探して同伴出勤をねだって来る事も有りました。接待客がその乗りであれば、ホステスも一緒に食事をして彼らはホステスと同伴出勤していきます。
元夫は仕事上での顧客接待が目的で高級クラブを利用することが多く、何かと懇意のホステスに無理をお願いする事もあって、元夫もホステスから何かとおねだりをされることもあったようです。
元夫はそのふくよかなホステスにおねだりされて、お店近くの仕立て洋服店でスーツを誂えてあげたようです。その時の仕立て代が28万円程と言う事を元夫に白状させたことがあります。
仕立て代の高額は布地代だそうです。
当時の舶来高級生地代は高価でした。
それにホステスのふくよかな体系もあったのかも知れません。
私自身の洋服はほぼ既製服でしたので、仕立て洋服店で誂えた事はありませんでしたが、その事があって、この場所で仕立てて貰うと「お高いんだ」との印象がありました。
マコさんも働くお店近くの仕立て洋服店の馴染客である事が一種の一流ホステスのステータスであるかのような事を話していました。「ほんとばかげているでしょう」ともマコさんは言いました。
この場のこの世界でのプライドを保持する事に嫌になったようでした。
加藤諦三先生の『依存的敵意』
大原敬子先生の『母親の嫉妬』の解説に衝撃を受けました。