太郎は消極的な性格とオドオド感を治すために行動観察の個人塾に通っています。
元俳優さんということで色々な声色を駆使して太郎の心を掴み仲良しになってくれました。
ここで集団行動ができたら良いなあと思っていた矢先夏合宿があるという。
川遊びや虫取り、皆んなでお買い物をして夕飯作りもするというのでこれは良いと思い参加させました。
解説)
これは謳い文句で実際には川遊びもなく虫取りも太郎一人で面白くなかったらしい、、、集団行動というより単独行動しかできない者が集まっているので団体行動は難しいよね。良く考えれば良かった。
ここで今だにトラウマになった事件が起きるのです。
夜、連絡があり家に帰りたいと泣いているとメールが入る。茨城の山なので簡単には行けない。
しばらくすると落ち着いたと連絡が入る。
解説)
太郎の話によると「家に帰りたい」と先生に言ったら「お母さんに連絡入れたら迎えにくるって」と言われたそうだ。太郎はずっと待っていたそうです。
太郎は大人は嘘をつくとインプットされてしまいました。
お迎えに行くとずっと怒った顔をしています。
どうしたの?というと「嘘つき」エーンエーン
泣いてしまいました。
どうして帰りたくなったのか聞くと、
古家が宿泊場所だったのですがニコニコした叔父さんがずっと太郎のそばに立っているのだそうです。
あちらの世界の方です。
解説)
見える友人に聞くと太郎の親戚の叔父さんだそうで、一人だと心配だから見守っていたそうです。
誰だよ。太郎は見えるんだから気をつけて!
実はこの翌週サッカー合宿に行きそこでもニコニコ叔父さんが立っていてまた大泣き。
今度も泣いていると連絡があったのですぐに顔を見せました。本人は「頑張る」と言って部屋に戻って行きました。
ニコニコ叔父さんお願いです。
姿を出さずに見守ってください。
この事件がきっかけで今だに合宿系は拒否反応です。
困ったもんだ。
集団行動なんて全然身に付かなかったよ
つづく