読書メーター2014.05まとめ | とーふのブログ

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2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3272ページ
ナイス数:2416ナイス

“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) (ファミ通文庫) “若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) (ファミ通文庫)感想
このお話の中ではなんと小学生の若紫。登場場面のクソガキっぷりに読むのやめようかと思ったのだけども、ヒカルが口を尽くしていい子だと褒めるので、こんなやつのどこがいいのと思いながら付き合って読み進めていくうちに、あら不思議、どんどんかわいく見えてくる。おお、これぞ源氏の醍醐味ではないか。そして是光くん、今回も男前だった!エピローグ、「永遠に変わらないなんて、ずうずうしいぜっ」凄まじい口説き文句。わたしは落とされた。次も読む。
読了日:6月28日 著者:野村美月
物語としてのアパート 物語としてのアパート感想
アパートの歴史を、近代日本の青春を語るように、数々の小説の引用文で飾りながらたどる。/青春時代、新婚期、中年を過ごす住居。さいごは死に場所としての住居。住む場所の意味は人生の場面によって変わってくるもの。そこに時代の光もあてられて引用されていく物語の断片が見せてくれる、はかない輝きが幻想的。アパート物語小説の分析でアパートの歴史をたどるという手法そのものが、フィクションとノンフィクションの波打ち際を歩くようだった。幻に誘われて読み進めていくうちに、「物語としてのアパート」としての大きな物語が見えてくる。
読了日:6月28日 著者:近藤祐
親子アスペルガー―ちょっと脳のタイプが違います 親子アスペルガー―ちょっと脳のタイプが違います感想
予定変更が苦手のエピソードを読んで思い出した。今年の冬、「コンビニで肉まん買おうか」と思いつきでふらっと立ち寄ったところ、肉まんだけ売り切れ。息子(4)は頭の切り替えができず、路上で30分の親子乱闘となった。そうなのだ、予定変更が難しい脳のタイプというのが、たしかにあるのだよ。でもな、喧嘩しても仕方ないし、「ないものはない。」と強引に切り上げても、それは解決ではないのだよ。では解決とはなんなのか。/パニック回避のテクニックはいろいろあるけど、究極のところ、思いやりと愛情なんだろうなあと思わせてくれた一冊。
読了日:6月27日 著者:兼田絢未
“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫) “夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫)感想
夕顔ちゃんとひきこもりデート。いいなあ。わたしも是光くんになって、夕顔ちゃんところに通いたい。ヤンキーみたいな是光くんの必殺技が「書道」というのが、いい。女の子たちもみんなかわいいけど、是光くんとヒカルが繊細なところが、いい。男の子たちが素敵だから、安心して女の子の側にも感情移入できるのよ。雨のひきこもり、浸って楽しめた。
読了日:6月22日 著者:野村美月
李歐 (講談社文庫) 李歐 (講談社文庫)感想
誰だって李歐に惚れるであろう。が、李歐が吉田を気に入る理由がわからない。話の背後の組織がふくざつすぎてついていけない。銃や工場の描写がサッパリわからない。というわけで、わたしは悪い読者だった。李歐と吉田の中国語でのやりとりは密度がありとっても色っぽかった。吉田をめぐる大人たち、守山、田丸、笹倉の人情がよかった。原口との関係の、ほのめかすだけにとどまる感じの描写がなんともよかった。言葉を通わせることへの感度の良さがよかった。楽しい読書ではあった。ただ、わたしには吉田の良さがわからなかった。残念だ。
読了日:6月22日 著者:高村薫
発達障害の子どもと生きる (幻冬舎ルネッサンス新書(ま-4-1)) 発達障害の子どもと生きる (幻冬舎ルネッサンス新書(ま-4-1))感想
育児の参考に。就職・自活までを見据えて、小さい時から訓練を積めるように、親が主導となって進める家庭・学校・社会との連携のとりかたをアドバイス。就職支援のこともくわしく図解。p117「親と子が目指さないものは、現実にはなりません。」p194「間違っても、親自身のライフキャリアが崩れてしまうことがないよう、社会と共にお子さんを支えて行っていただきたいのです。」親が不幸な不満な顔してたら、子供が幸せになれるわけがないもの。わたしも息子も、不得意なところはあっても、みんなと一緒に生きて行けるようにと願う。
読了日:6月17日 著者:松為信雄
夜這いの民俗学 夜這いの民俗学感想
カルチャーショック。P34「そもそも柳田の方法というのは、全国からいろいろな材料を集め、自分に都合のいいように組み合わせるといったものである。夜這いひとつとってみても、隣村同士でも多様なのに、あちこちの県のムラから広範囲に類似のネタを集めて一つのことを語ろうとする。僕に言わせれば、アホでもできるということになる。」この本では、類似の話を整理しない。まとめない。わたしはまとめない学問の本を読むのは初めてだ。戸惑った。民俗学とはそも何なんだろうか。/日本のことなのに、わたしには全く未知の世界だった。
読了日:6月16日 著者:赤松啓介
発達障害 うちの子、将来どーなるのっ!? (こころライブラリー) 発達障害 うちの子、将来どーなるのっ!? (こころライブラリー)感想
発達凸凹のある子どもがいるので、参考に。図書館本、おおまかに読了。発達障害者の自立を目標にした進学・就労ガイド。高校・大学の選択肢と官民いろいろな就労支援を紹介。現実は厳しいかもしれないけど、これだけの幅があるんだと教えてもらってうれしかった。子どもはいずれ手を離れて行ってしまうけれど、それまでわたしにできることをしよう。まずは、わが子を知ることから。それがいちばんむずかしいことかもしれないけれど。
読了日:6月13日 著者:かなしろにゃんこ。
リングカード・国旗 リングカード・国旗感想
息子3歳時に。じょうぶで繰り返しに強く、マメ型のカーブが持ちやすくてよかった。4歳のいまも、ときどき繰っている。裏側は国名と首都のみ記載。
読了日:6月12日 著者:とだこうしろう
裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書) 裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)感想
野次馬的な好奇心はくすぐってくれた。
読了日:6月8日 著者:長嶺超輝
仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫) 仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)感想
新興宗教立ち上げの話。といっても、信仰の話ではなくて、ビジネスの話でもあり、サバイバルの話でもあり。主人公に全く肩入れできないのだが、それはわたしが主人公を好かないから、ではなくて、この話、そもそも感情で語っていないのだ。失業して、家族を失ったとき、どう仕事をつかんで、自分の何を売って生きて行くか。そこには好き嫌いとは全然違う力学が働いている。仕事をする相手を選んで、値踏みして、間合いを取って、食ったり食われたり、ときにはあえて自分の身を食らわせたりのかけひき。この話を書いてる人が女性だなんて。
読了日:6月7日 著者:篠田節子
薔薇とビスケット 薔薇とビスケット感想
さわやかなお話、気持ちよく読了。徹の大人の純情がよかった。薔薇とビスケットの組み合わせもよかった。おばあちゃんのお弁当が最強だった。気持ちがふれあっていくにつれて、世界の見え方が変わっていく様子がよかった。
読了日:6月3日 著者:桐衣朝子

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