テレビでとある女性タレントの貧乏生活トークを聞く機会があった。


小学生の頃にお父様が失踪し、夜逃げ同然で知人の家の倉庫を借りて暮らすようになり、

食べるのにも困るくらいの極貧生活を送っていた、と言う内容だった。




その中にあったエピソードの一つ。


高校生になり、彼氏(お金持ち)ができたらしい。


彼女は自分の家が貧しいことを隠して交際していたそうだ。



彼氏が、その女性に「お弁当を作って欲しい」と言ったらしく、


その女性が張り切って作ったのが、パンの耳を揚げてお砂糖をまぶしたものだったらしく、紙で箱を作って入れて渡したそうだ。




女性の中のご馳走で、誰が食べても喜ぶであろう、と考えて作ったらしい。




それを渡された彼氏は

「こんな犬のエサみたいなの食べれねーよ」

と言い、諸々価値観の違いなどから破局した、と言うエピソードトークだった。





私はここまでではないが、学生時代の交際相手との経済格差とお金の価値観で苦い思い出がある。





うちの家はめちゃくちゃ貧しい訳ではなかったが、父がやらかし(内容は母が伏せており不明)経済的に苦しかったことが数度ある。




高校生の時にもそれがあった。




当時の私の彼氏は旧家の長男




彼のおうちは昔からある、田舎にある離れも蔵もある大きなお家で、畑や田んぼといった土地もあったようだ。




お年玉も一度に10万近くもらっていたらしい。




数万円の金額(いただけるだけでもありがたい)をいただき、即貯金に回していた我が家と違うな…とは感じていた。



月々のお小遣いの金額も違うため、遊びに行く案もギャップが生じる。




うちの母が経済的にも苦しい中、なんとか大学は進学を…と学資保険は用意してくれていたが、4年分の学費には足らず

(生まれた当時は女子は短大がメジャーだったため、4年大学分の資金は用意されていなかった)

足りない分は奨学金で対応することになった。




学費が足りないから、出せないから奨学金を借りるのだ。




当時の彼氏に「奨学金を借りる」と伝えたところ、

 



「えー、奨学金なんて借金と一緒だろ〜。返さないといけないんだから、意味ないじゃん」




と言われた。





意味ない訳ではない。学費が出せない、払えないから借りるのだ。

(何回言わせんねん💢)



その旨を何度説明しても伝わらない。




彼はお金がない家の想像などできないのだろう。





私は大学受験するのにも受験費用や、滑り止めで受けた大学でも受かれば、入学金を納めないといけないことを知り、


滑り止めも受けず、本命の大学の学部一本の受験に絞りこんだ。



予備校も夏期と短期講習のみ、基本、図書館か学校の自習室を借りれるだけ借りて自習をしていた。




そのことに関しても「そんなんで受かるの?

プロに教えてもらうのと全然違うよ。学校の先生の授業はマジでクズ」と。



有名予備校に通わせてもらい、勉強していた彼。



予備校に行きたい、なんて言える状況じゃなくて独学で頑張る私。



挙げ句の果てに、通学に片道2時間かけていた彼から(1つ上なので既に大学生)


「俺の大学のそばの◯◯大学に行けば?興味ありそうな学部あるし。そこなら一緒に通えるし、一緒に部屋借りて暮らしても良いじゃん」



私→おい💢勝手に人の進路変えるなよ💢ムキーッムキーッ


こっちは通える範囲で学費も安くて、学力も努力したら行けるか行けないか…の大学の賭けに出てんだよ💢💢


バイトもせずにヘラヘラしてるあんたとは違うんだよ💢💢



無事に合格し、結局この彼とは数年後、お別れしたのだが…



学生で経済格差がある(学校は基本バイト禁止。私も部活一色だったので、バイトをしなかったのだ)カップルはキツイ…



貧だった女性タレントのパン耳のエピソード、すんごい分かるもの。


だって、それが精一杯してあげられることだから。



でも、育った環境が違うとそれも説明しても分かって貰えない、つたわらない、聞いてもらえない。

挙句、相手のカードをちらつかせられるのだ。

(これは相手によると思うけど)


いやー…このボンボン彼氏も結構きつかったなぁ…