ジャトロファを考える、その可能性と不確実性、その23
日本の農業技術によるジャトロファ栽培の工夫を考える
ブログを始めてちょうど2ヶ月です。読んで頂いて、ありがとうございます。始めた頃は、アクセス数が増えないかなあ、などといっちょ前に考えていました。
しかし、よく考えれば、どう考えても、「ジャトロファ」などというわけの分からん植物に興味を持たれる方も、それほどいないのではないかと気づき、旅行記なども出して賑やかにしようと考えました。
でも、ジャトロファの方がアクセス数は多いのですね。まあ、多いと言っても3桁ですけど、、、。それなりにうれしいです。ありがとうございます。
近頃、他の方のブログを拝見する事が増え、楽しませて頂いていますが、若い方のブログもそれはそれなりに良いのですが、ビジネス関係の方々のブログにはさすがにためになり勉強になります。私も、もっと頑張らねばと思います。
さて、本題です。
ジャトロファはナンヨウアブラギリ(南洋油桐、学名:Jatropha curcas)の学名で、トウダイグサ科の中南米原産の落葉低木です。やせた土地でも成長が早く、干ばつや病気に強い植物です。1 ヘクタールあたり 5 トン程度の種子が収穫できます(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』)。種子は毒性が強いですが、油分に極めて富むことから、古くから植物性の燃料資源として着目されていました。
ジャトロファによるBDFの事業化を進めるためには、ジャトロファ1本の増収、そして面積当たりの収量の増加が必要です。1本当たり6キロ、1ヘクタール当たり10トンの収量を目安に栽培の工夫を図ります。
ジャトロファを扱う農作業人への研修・訓練(13)
「安全対策」「経営指導」「栽培技術」
「栽培技術」(6) 繁殖 挿し木 移植 整枝②
ジャトロファ事業を展開する場合、①面積当たりの収穫量で利益を図る方法と、②1本のジャトロファ木の収量で図る方法があります。
①「面積当利益」は多の作物との収益の差や、生産性を比べるときなどに使います。俗に「食糧危機」などと一口に言っても、作っている農家にとっては作物の値段が上がるのは幸いです。
どんどん「危機」を訴えて価格を上げようとしている人達もいます。
最近ではジャトロファに限らず、エタノール系(ガソリン)のバイオ燃料の増産は食料価格に直結すると言って、疑問視する人も増えてきました。ジャトロファ栽培も同じように、食料産地の減少に繋がる、と言う論も出て来ました。
作物は「コメ」「コムギ」「トウモロコシ」「大豆」の主要穀類だけではなく、野菜、果樹、花卉、コーヒー、バナナ、茶、そのたもろもろ、たくさんあります。
「食糧危機」は主要穀物の栽培地減を言っているのでしょうが、南北アメリカ、オーストラリアが世界穀物輸出の50%以上を担っています。
それは面積当たりの収益が高く取れるので作られており、決して世界の人々のためにと思って作られている訳ではありません。
それでも、面積当たりの利益は1ヘクタール10万円~20万円ほどです。その土地で、その作物を、その栽培方法で作って利益が出るから作っています。
「トウモロコシ」や「大豆」を、油を取る作物として作ったとしても、石油価格と比較した場合、「補助金」がなければ、石油原料の燃料にはとうてい勝ち目はありません。それほど地下から掘る石油は安いです。「補助金」は選挙目当てであり、それは日本も一緒です。
ジャトロファはバイオ燃料ですが、ディーゼル燃料として使います。ガソリンに使うエタノール系バイオとは組成も違います。エタノール系が「糖・酵母分解」が必要なのに比べ、ジャトロファBDF(バイオディーゼル燃料)はエステル処理か重合処理だけですみ、比較的安価に作れます。
しかし、それでも、石油製品のディーゼル(軽油)とは産出価格において大きな差があります。昨今の石油価格の沸騰でだいぶ距離が縮んだとは言え、栽培して売ったときの価格では多の作物とたいしてかわらないでしょう。
良い農地をお持ちだったら、コーヒー園かバナナ園、マンゴ園にした方が、利益は出ます。
それでは、何故、ジャトロファなのか?
それはジャトロファの特性を活かした栽培で、利益を上げる土地があるからです。
作物栽培地は、一般的に、土と日光と水、さえあればどこでもできそうです。でも、地球上にはそれ等が少ない所があります。干ばつ地、岩石地、砂地、荒れ地などなどです。生産性が極端に低い土地です。
そして、そこに住む農民達は、当然ながら苦しんでいます。ジャトロファを研究している理由がそこにあります。
ただ、協力や援助ではなくビジネスとして活かせないか、その方法がないか考えてきました。長年、開発協力活動に携わってきましたが、その限界もわかってきました。お互いに利益が出ない限り明日が来ません。