これから秋になるというのに、夜な夜な少しずつ読書の秋を過ごしていたゲーム親父です。
最近本を読んでなかったせいか
「ちょっと読むとすぐ眠くなる」
を毎夜くりかえし、一冊読むのに時間がかかってしまいました。
そんなこんなで読み終わったのがこれ。
「MM9」です。
面白かったですよ。
怪獣=災害の世界で気象庁の専門スタッフが怪獣相手に七転八倒してます。
「怪獣とは何か?」に真摯に向き合うSF小説でありますが、怪獣をド真ん中に据えて書き上げられた「怪獣の小説」に相違ないです。
シン・ゴジラみたいに理屈っぽい作品であるものの、現場でがんばる人たちが描かれていて好感が持てます。
登場人物はたまに過去の怪獣の出現事例を話していますが、これは怪獣の名前は変えてあるものの、ゴジラだったりジャイガーだったりといった過去の特撮作品にでてくる怪獣のことだったりします。
元ネタがわかると楽しいですし、知らなければ知らないでどんな作品かなって調べてみたくなります。
怪獣ごとに別々の話が最後の話で収束して、とんでもなく大スペクタクルな話になります。
でも、私は各神話や伝承間を繋げる都合のいい解釈(比較神話学的な)や、それにクトゥルフ神話を混ぜるストーリーに抵抗があるので、すんなり楽しめませんでした。
そういうの平気な人なら絶対面白いですよ!
そんなわけで、続刊も購入しました。
今回は数年ぶりに書いた読書感想文だったというそれだけの話。
怪獣大好きならぜひ読んでみてください。
あと、比較神話学を批判する気はないんです。その点は悪しからず。