エール | 日々ツブ

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ポンコツ母とマイペースな娘(中学生)の日々の生活ブログです。
2022年2月中学受験終了。

中学受験の中盤戦、小学5年生の9月。


夏期講習が終わり、「簡単には成績あげさせないもんね」とばかりに難問混ぜてくるマンスリーテストやらの結果に意気消沈されているご家庭も少なからずあるかと思います。


我が家もそんな感じでした。

小学5年生の年度始めにコロナ緊急事態宣言により塾の授業が止まり、テキスト配布のみで自宅学習というありえないスタート。

少ししてから動画配信が始まりましたが、もともと算数が苦手な娘、Sの算数をその程度の動画配信で理解できるはずがありません。

親が教えようとしても「わからないっえーん」と取り乱す始末。

夏休み終わり頃には半分以上ちんぷんかんぷん状態に。


私自身も中学受験で算数が苦手科目だったので娘の苦しみもわかるし、ここからはもう親の範疇では厳しい、プロにお任せするべしと近所の個別塾に算数サポートをお願いしました。


これである程度理解できるようになるだろうと思っていたのですが…。

授業前テストでさえもボロボロな状態。

基礎トレをやらせても全然できるようになっていない。

個別塾の先生と何度も面談をして基礎から定着させてほしいという話をしましたが、何も変わらない。

個別塾の授業後に本人に「理解できるようになった?」と毎回聞くと「うん、だいたいわかった。」と言っていたのですが、これがまた事実ではなかったらしく(後に聞きました)。


半年続けてみて個別塾が全く機能していなかったことに気づいた5年生終わり。

算数授業終わりにSから出てくる我が子の顔に明らかな混沌ぶりが浮かんでいることに気付き、これ以上このままでいてはダメだと思いました。

中学受験自体を辞めることも考え本人に話しましたが本人は続けるというので転塾を覚悟しました。


自宅から近い範囲の大手塾2つを見に行き、算数のテキストをじっくり見せてもらいました。

Sとの違いをはっきり感じ、転塾を決意。


しかしこれでメデタシメデタシとはいかず、問題があってさらに数ヶ月後に転塾をしました。

2度目の転塾にはより慎重を期して、同じ塾の2つの校舎に話を聞きに行きました。

話を聞いたのはどちらも算数の先生。

そして、テキストから同じ問題を選んで

「この問題、どのように教えていらっしゃいますか?」と質問して説明してもらいました。

はい、メンドクサイ保護者ですみません。


そして、実際にその先生が算数担当になることを確認のうえ、転塾しました。

転塾と併せて個別塾やらオンライン家庭教師やら調べまくり片っ端から体験授業をさせてもらい、算数のみ個別サポートしてくださる先生を探しました。

オンラインはもちろん横で私も授業を聞きながら、対面でもご一緒にという場合は必ず同席して。


メジャーな個別塾や高い月謝だから有能な先生とも限らず、「え、その説明じゃ絶対わからないよ」と思う方々もいました。

すごい威圧的だったり、やたらと「はい、わかったよね?」と言って無理矢理進めるパターンも。

個別塾に半年も通ったのにまったく成果が出なかった理由がよくわかりました。

もっとしっかり私が伴走するべきだったと強く反省もしました。


そして、やっと「この先生なら」と思える方に出会えたのが6年生5月。

2度目の転塾と同時期頃でした。


算数は1から積み上げ直しでした。

うちにはSのレベルの算数は不要。基礎からの積み上げがとにかく大事、そう強く思いました。

そして、算数は特にですが教える先生の力量によって子供の理解力や伸びも全然違うことを改めて感じました。


他科目も今後どうしていくのがよいか見直し、社会は集団塾で学ばず

「この先生の授業面白い」と親子共々思った先生の通信教育に切り替えました。

ここから社会の偏差値は10以上伸びました。


苦手な算数はなかなか結果として現れにくかったですし最後まで苦手科目ではありましたが、ギリギリ直前期に成果が出てきて「あぁ、こんな問題まで解けるようになったのか」と感慨深かったです。

なにより、

最初から「どうせ出来ない」と思っていた算数が「ちゃんと教えてもらえばここまでは出来るようになるんだ」という気持ちに娘がなれたこと。

算数トラウマのまま受験を終了せずに済んだことが一番大きな収穫でした。

また、転塾した塾が娘にはとても合った環境だったようで最後まで本当に楽しそうに通っていました。


Sを辞めることは私もかなり迷いました。

大手は受験情報も沢山持っていますし、終盤の詰めにも強そうですし、そういった部分では残ることにも大きなメリットはあると思います。

でも、我が家の場合はこれ以上在籍しても本人も親もプレッシャーを感じて苦しくなるだけで算数の成績が伸びないと判断して決断しました。

受験算数のカリキュラムを考えるともっと早く決断するべきだったとも思いました。


長々書いてしまいましたがあくまでこれは我が家のケースで、これが正解だったという自信はまったくありません。

また、上位クラスのお子さんにも当てはまらないと思います。


ただ、

親子共々辛いならもう少し楽に前向きに学べる方法を探してみるのも有りだよね

ってことです。


中学受験が親子共々大変なのは変わりないのですが、少し肩の力を抜きながら進める方法もあるし、周りと同じ方法が必ずしも自分たちに合っているわけでもなかったりするのかな…と。


そして、やっぱり教えてくれる先生の力量は本当に大事。

特にまだ初めて学ぶことだらけの小学生には。

これが一番難しいし運だったりもするのですが。


2度目転塾先の算数の先生と個別サポートの先生、どちらの先生にも共通していたのがご自身も中学受験経験者で算数の問題のどういうところで自分がつまづいてこうやって解いていたというお話をたびたびされていたこと。

もしかしたらそういった経験と鮮明な記憶が子供を教える時に役立っているのかもと考えたりしました。


残暑厳しいなか、汗をかきながら通塾する子供たちの背中に心でエールを送っています。