かつてアマチュアとプロの力の差が最もあるのが、相撲だと言われた。ところが今や学生出身力士が、あっさりプロを抜いてしまうのが相撲なのだ。プロのレベルが下がったのか、学生のレベルが上がったのか。おそらくプロのレベルが下がったのだろう。今や学生出身力士に横綱、大関が負けても不思議ではないのが、国技大相撲だ。

 五月場所優勝の大の里、初土俵から僅か7場所で優勝してしまった。これまでの成績、そしてその巨体から見ても、既に大関の風格がある。横綱照ノ富士は、もはや限界に来ているとみられ、近い将来大の里の横綱土俵入りが見られそうな気がする。それにしても角界はゴタゴタがいつまでも収まらず、貴闘力のYouTubeによれば、未だに八百長が横行しているらしい。新人力士の活躍で、大相撲も新旧交代の時期に来ているようだ。八角理事長もそろそろ交替し、角界の澱んだ空気を一新する時期に来ているようだ。