12月は雪の少ない年末だった。札幌以外、例えばちょっと離れた岩見沢なんかは豪雪だった。留萌に至っては、史上初とも言われる豪雪に見舞われていたようだ。今年の札幌は雪が少ないと喜んでいたら、一月に入ってガンガン降り出した。連日雪・雪・雪である。雪の量は年間を通せば決まっていると言われる。1月が少なければ2月にしっかり積もって帳尻を合わせる。

 雨はザーザーである。土砂降りというのもある。雪はコンコン。これは擬音ではなくて「雪よ来む来む」つまり「雪よ早く来い」という意味らしい。川柳で「雪のんの」という表現もあるが、「のんの」とはアイヌ語で花を意味するらしい。「雪がしんしんと降る」とも言うが、「しんしん」は「深々」と書くようだ。雪に一番ぴったりするのは「しんしん」だとボクは思う。しかし「深々」と降る雪も風を伴うと吹雪になり、ホワイトアウトをもたらす。これで死ぬ人もいるのだから、恐ろしい。冬になると、雪の降らないところはいいなーと思い、台風の季節になれば北海道は台風がなくていいと思う。 人間所詮身勝手なものだ。