先般の紅白歌合戦で、AIの美空ひばりを登場させたらしい。ボクは紅白は見なかったが、その前にNHKでやったAI美空ひばり制作のプロセスを見た。AIがここまでやれるのかと感心したが、完成したAIひばりの映像は正直言って気持ちが悪かった。何のためにこんなことをしたのか、AIの能力を試したかったのだろうが、余り感じのいいものではなかった。遺族の中には泣いている人もいたが、いくらAIで再生してみても生き返るわけではない。歌手の中には故人への冒瀆だと怒った人もいたみたい。せいぜいナツメロ番組で、生前の姿を偲ぶぐらいでいいのではないだろうか。死んだ親父が、AIで再現されることを考えれば、止めてくれと言いたくなるだろう。AIでもやっていいことと、やってはいけないことを弁えないと不味いことになるのではないだろうか。