今から15年以上前

まだ「マスク姿」が今ほど当たり前ではなかった頃、

当時、幼稚園の年長だった下の子が夏風邪をひいてしまい、当時私はペーパードライバーだったので、

病院に行くには電車を乗らないと

いけなくて、

「周りにうつしちゃいけない」

「咳の音で迷惑をかけないように」

そう思って、親子でマスクをしっかりつけ、電車の隅っこで静かに身を潜めるように乗っていたんです。

すると、同じ駅から遅れて義母が乗ってきました。

たまたま小学生の従兄弟を見つけたらしく、義母は楽しそうに喋っていますが、私はわざわざ声をかけに行きませんでした。

こちらは風邪引きの子連れ。

静かにしていなきゃいけない場所だし、何より周りへの配慮で精一杯だったから。

ところが、私たちに気づいた義母の態度は信じられないものでした。

「こんなに近くにいるのに、気づいてないのかしらね〜?」

わざとらしい大きな独り言。

明らかにこちらを意識して、怒りを含んだトーンで従兄弟に同意を求めています。

気を遣った従兄弟が「混んでるし、仕方ないよ」となだめてくれているのが、余計に申し訳なくて……。

「わざわざ人混みをかき分けて、

声をかけなきゃいけなかったの?」

モヤモヤしたまま

目的の駅で降りた瞬間、

義母が猛スピードで駆け寄ってきました。

「おばあちゃん、ずっと同じ車両にいたのよ!分からなかったの!?」

責め立てるような義母の言葉。

すると、ずっと静かに耐えていた5歳の我が子が、真っ直ぐ義母を見上げてこう言い放ったんです。

「マスクしてるのは、分からないの?」

「体調が悪いから、静かにしてたんだよ」


小学生の従兄弟になだめられ、

幼稚園児に正論を言われる

お義母さん。


そりゃあ怒られるよニコニコ