皆さん、お久しぶりです!!

 

令和元年になる前にブログ復帰できました(笑)

そして、二次小説はしばらくお休みして、半年前に書いていた「チャングムツッコミ」の続きを書いて行こうかと思いますラブ

 

 

さて、改めて初回からの解説。

2003年秋から2004年春まで韓国MBCで放送されたドラマ「宮廷女官チャングムの誓い(原題:大長今)」。韓国ドラマとしては歴史的なヒットを記録し、世界60か国以上で今もなお愛され続けている名作です。

幼い頃に複雑な事情で両親を亡くした少女チャングムが、母の遺言を叶えるために宮廷料理人となり、陰謀によって宮中を追放された後も医女となって宮中に戻って復讐を成し遂げ、遂には女性で初めて王の主治医となる物語です。純粋無垢なチャングムが夢に向かって突っ走っていく姿や、親子愛、師弟愛、友情、男女愛、そして華麗な復讐劇まで、老若男女誰でも楽しめる不朽の名作です。

 

そんな全54話の物語にツッコミを入れていこうと始めたのがこのブログです。これを読んで、チャングムファンはもちろん、そうでない方にも少しでもチャングムの誓いというドラマを好きになってもらえればと思います。

 

 

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時は成宗王の御代、1482年。

カラフルな太鼓をこれまたカラフルな格好のおじさんが叩いているところから物語が始まります。流れている局は高原(コウォン)。ちなみに、最終回の最後のシーンでも高原が流れています。

赤とか青の服の人たち(軍官)が何やら矢を射て、周りは嘘くさい歓声を上げています。評判を知らず初回からチャングムを見た人を尊敬します。だって、こんなに面白くなさそうなオープニングってなかなかないような・・・・・・・・・・

 

ここは内禁衛(ネグミ)。王の親衛隊のことで、長身、容姿端麗かつ文武両道の者だけが登用されます。その中の軍官の1人(青い服)がこの回の主人公、ソ・チョンス(チャングムの父)です。まだお髭も生やさずとてもお若い様子。設定上20歳前後と思われます。はて、昔の人は何歳からお髭を生やしていたのか・・・少なくともミン・ジョンホは初登場の時点でお髭を生やしていたが・・・・・・・。

そして、射た矢をチョンスが抜こうとしたら、突然矢が折れます。手を見ると血だらけで、弓は切れていました。この意味深描写いるか?

そう、この回はオカルト要素が満載!至るところにうんざりするぐらい詰め込んできますが、次回以降はすっきりさっぱりさようならするのでご安心を。

 

そこに、宮中からの伝言が。廃妃となっていたユン氏に毒薬を賜れとの王命が従事官に伝わります。従事官とは、隊長的なポジションです。他の軍官とは格が違います。官位は従六品。

 

従事官と軍官たちは、内禁衛将(内禁衛の最高指揮官。将軍みたいなもの。従二品~従三品堂上官。)と一緒に廃妃のもとに向かいます。意気地なしの従事官は、この任務を免れるためわざと落馬し、けがで動けないふりをします。また、チョンスの友人もこっそり酒を飲んでいたことがばれ、従事官とともに帰されます。結局、チョンスが毒薬を渡す役割を担います。

廃妃ユン氏の息子は、宮中で生活する世子(王の後継ぎ)・燕山君です。後に暴君として知られる彼ですが、当時はまだ幼く、ユン氏は燕山君と王に会わせてくれとせがみます。その願いを内禁衛将が断ると、

「貴様らの行いは必ず貴様らに報いるだろう!」

というありがたい(?)お言葉と共に自ら毒薬を飲み干し、チョンスを睨んだまま息絶えます。

 

 

その夜、シン氏の視線が脳裏から離れず、酒を飲んでうろつくチョンス。崖から落ちてとある老師に救われますが、老師からありがたくない予言を賜ります。その内容はというと、

チョンスの運命は3人の女が握っている。一人目の女はチョンスが殺すが、それで終わりはしない。2人目の女はチョンスが命を救うがチョンスによって死ぬ。3人目の女はチョンスを死なせるが、多くの人の命を救う、というものです。3人目の女に出会わないためには、2人目の女に出会わないことだ、と。

そして、その3人の女を表す字を書いて残します。

一人目は「女へんに今」と書き(日本語にない漢字のようで、変換できず・・・)

二人目は「順」

三人目は「好」

です。

しかし、漢字字体に意味があるのではなく、実際は漢字を偏と部首にばらして読みます。

つまり、

一人目の女は「今日会った女」で

二人目の女は「川に頭(頁)を出した女」

そして三人目は「女の子」です。

 

一人目の女は、そう、廃妃ユン氏のことです。

 

そこでチョンスは、女性と会わないという選択肢を選びます。

それから14年(1496年)。40歳近くになったチョンスは未婚のままで、ついに軍官を辞めてしまいます。王となった燕山君は既に暴政を振るっており、母の死の真相を知ったらどうなるかとチョンスは案じます。

 

 

 

所変わってここは宮中の料理場、水刺間(スラッカン。すっからかんではないよ)。

大王大妃(先王の正妻)の誕生祭に向け豪勢な宴会料理の準備が進められる中、女官のパク・ミョンイは同じく女官のチェ・ソングムがこっそり料理に何か入れるのを見てしまいます。

 

(この時ミョンイの前掛けの肩の部分がずれているのが気になったのは私だけでしょうか)

(そしてハン尚宮さまが女官に見えないのも私だけでしょうか)

 

ミョンイは気味尚宮(毒味薬の上級の女官)にそのことを告げ、そして一連の事実は親友のハン・ペギョンにだけ話します。

ソングムが入れたのは「川きゅう」と生の「草烏」で、どちらも痺症を患う大妃には不適切どころか病状をかえって悪くしかねないものです。

 

しかしその夜、ミョンイは秘密裏に女官たちに捕らえられます。

山中に連れて来られたミョンイの前には、ペギョンを含む仲間の女官たちと、チェ・ソングム、そして彼女の叔母で最高尚宮のチェ尚宮でした。

チェ尚宮は、ミョンイが宮廷の衛兵と内通していたと彼女を責めます。誤解だと言うミョンイに、ソングムは「ミョンイと衛兵が2人で蔵に入っていった」といううその証言をします。

女官は王の女なので、結婚はもちろん、男性と心を交わすことは決して許されません。掟を破れば死が待っています。

ミョンイは無実の罪を着せられ、女官たちに毒薬を飲まされます。しかし、直前にペギョンがこっそり、毒薬に解毒作用のある緑豆汁を入れていたので彼女は一命をとりとめます。

皆が去った後、朦朧とした意識の中、ミョンイはなんとか川辺までたどり着きます。

 

 

その頃、川辺で服をびっしょびしょにしながら顔を洗っていたチョンスは、ふと岩陰から何か覗いているのを見つけます。近寄って見てみると、それは意識を失ったミョンイでした。

彼は急いでミョンイを背負い、寺に運びます。彼は僧侶とともに薬を作り、ミョンイに無理矢理飲ませます。

彼女は峠を越しますが、チョンスはその時初めて、ミョンイこそが二番目の女だと気が付きます。その場に崩れ落ちるチョンスですが、ミョンイが苦しむ声を聞き、たまらず介抱に向かいます。

その時、ミョンイの服から手紙が一通落ちるのをチョンスは見つけました。それはペギョンからのもので、「これは陰謀だから決して戻ってきてはいけないし、必ず生き延びてほしい」と記されていました。ミョンイは涙を流します。それを見てチョンスは部屋を出ますが、彼女を案じて外で彼女の泣き声を聞き続けます。

 

そんなこんなで美しいミョンイに好意を持ったチョンスですが、ミョンイは体調もままならないままチョンスに礼を言って行くあてもなく寺を去ります。しかし、どうしても彼女を放っておけないチョンスは、こっそり彼女の後をつけます。この時に流れるのが、歌詞なしの何茫然(ハマンヨン)。謎にすごくロマンティック。ミョンイが森で雨宿りする姿や、痛めた足を揉む姿、そして空腹で歩く姿をただこっそり見つめます。ある酒幕でミョンイはおかみにただでご飯をもらいますが、それはチョンスが先回りしてお金を払っていたためでした。かっこいい。

また、川に先回りしてミョンイが渡りやすいよう飛び石を置き、彼女を追いかけようとした?変態おやじたちをしばき倒します(?)。

ところでこのシーン、第50話で明らかになる通り、ミョンイはチョンスが尾行しているのに気が付いていました。チョンスが飛び石を置くのを見て、ミョンイは彼に心惹かれます。

さて、酒幕で働かせてくれと頼み込んだミョンイは、開始早々に酔っ払いおやじたちに絡まれます。宮中育ちのお嬢さんミョンイは交わし方を知りません。乱暴されそうになったところをチョンスが現れ、客をボコります。そしてミョンイの手を取って逃げだしますが、しばらく行ったところで、驚いたように手を放す2人。

「そんな仕事をしてはいけません。そんな仕事をする手ではありません」

チョンスはそう言いますが、ミョンイは涙を流します。

溜まらなくなったチョンスは、彼女を置いて足早に去ります。ミョンイは急いで彼の後を追います。この時流れるのが短歌(タンガ)。そしてこの道はミン・ジョンホが流刑になった時に通る道でもあります。そうです、全く同じシチュエーションです。去るチョンスをミョンイが追うように、去るチョンホをチャングムが追うのです。素敵。

チョンスは渡し場に辿り着くと、小舟に乗って川を渡ろうとします。置いて行かれたミョンイは、切ない表情でチョンスを見つめます。ふと振り返り、ミョンイと目が合うチョンス。ミョンイの表情を見て、彼は急いで船頭を押しのけ、船を岸に戻します。

ミョンイのもとに戻ったチョンスは彼女に言います。

「私によって助かるが、私によって死ぬ運命だそうです。私と一緒にいれば危険な目に遭います」

それに対してミョンイは答えます。

「私の身はもう私のものではありません。どうか私を連れて行って下さい」

そして2人は共に船に乗り、チョンスは老師の話をミョンイに伝えます。

 

ああ、これも一緒ですね。チャングムがチョンホに連れ去ってほしいと言ったように、ミョンイがチョンスにそう言ったんですね。

 

そして、8年後の月日が経ちます。

1504年、2人の間には、お転婆な一人娘チャングムがいました。