私は長年少年サッカーを見てきて、小学生年代でのポジション固定は、育成にとって良くないと断言出来ます。



前回、それでも、なぜ指導者がポジションを固定するのか?のお話をしました。




今回は、長男が同じポジションをやり続けた結果、どうなったのか、話をしたいと思います。


今回は日々の練習や指導者の育成力を考慮せず、試合でのポジションのみにスポットを当てます。




長男は小学生時代、全ての学年で、中盤のセンターをやりました。

発育の早い長男は、よく飛び級をしていましたが、1学年上の時も2学年上の時も、中盤のセンターでした。


それは凄く光栄な事ではありますが、ずっと中盤のセンターをやり続ける事で、身に付かなかった事が多く、育成にとって本当にマイナスでした。


(前回お話した様に、同じポジションを続けたとしても、戦術やフォーメーションのバリエーションがあれば、ここまでマイナスでは無かったと思いますが、今回は割愛します。)




ポジション固定によって長男が一番身に付ける事が出来なかった事は守備です。


守備能力は色々ありますが、

中盤(センターハーフ、MF)での守備と、最終ライン(ディフェンダー、バック)の守備は違います。



長男が身に付ける事が出来なかった事

・最終ラインでの一対一の守備

・スピードに乗った相手への対応。

・最終ラインへの縦パスへの対応、予測

・守備全般の読み、予測、駆け引き

・守備の間合い

・身体の使い方

・身体の入れ方

・シュートブロック

・左のスライディング

などなど



U14の長男の現在のポジションはインサイドハーフです。中盤の前の方です。

花形のポジションではあります。

小学生時代に地域で天才と呼ばれる様な選手達が、このポジションに集結します。



ユースや高校へ上がった時に、さらにレベルが上がり、攻撃的なポジションでレギュラーが取れない場合、守備の基本が出来ているか、そうでないかは雲泥の差です。

長男は両脚のキック精度が高い為、サイドバックの適性も十分あるので、この部分は本当に悔やまれます。




周りの子に目を向けると、バックばかりやってた子はそれなりに守備力が付いて羨ましいけど、上のカテゴリーで攻撃的なポジションをするにはクオリティーの面でハンデがあります。


もっと厳しい子は、サイドばかりやってた子。

生粋のドリブラーならまだしも、サイドばかりやってた子は、サッカーに必要な能力に凄く偏りがあると思います。



今回は〝ポジション固定の弊害〟というテーマですが、これは指導者の力量によるもので、保護者の力が中々及ばないところです。




保護者目線で、指導者への要望を3点ほど書いて、話をまとめたいと思います。




①攻撃の組立てを、特定の選手に頼らないでほしい。

上手い子が10番を付けて、ゲームを組み立てる。

それは当たり前の事だけど、育成においては、それ一辺倒にならないでほしいです。

ちゃんと育成すれば、相手チームが弱い時は、10番の子がいなくてもゲームメイクができるはず。




②トップと最終ラインを、脚の速い子にばかりに任せないでほしい。

脚が速い子は、本当に頼りになります。

トップであれば、抜け出してゴールを決めるし、バックであれば、抜かれそうになっても追いつくし。

だけど育成においては、脚の速い子も中盤が出来る力を付けたいし、脚の遅い子もバックが出来る様にしてほしい。トップでポストプレーが出来るようにしてほしい。




③ガチンコの経験をしないと意味がない。

長男がバックを1試合もやってないかと言えばそうでは無いです。

けどそれは、相手が弱かったり消化試合であったり。

真剣勝負でのバックは一度もありません。

バックの経験を積むには、強い相手の時に経験させてほしい。

攻撃は逆に、相手が強過ぎるとボールが来ないので、適度な相手が良いです。



以上、指導者の皆様、

小学生年代では、育成の為に、色々なポジションを真剣勝負で経験させてほしいです。



おしまい🤗

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