現在、関東のジュニアユースチームで寮生活を送る長男。
先々週の公式戦で、長男はアンカーのポジションをやらせてもらいました。
長男のチームは、スペインサッカーです。
けれど、スペインサッカーという言葉は曖昧です。
スペインのチームが全て同じスタイルのサッカーをしている訳ではありません。
ではどのようなプレースタイルやプレーモデル、チームをスペインサッカーと呼んでいるのか?
印象に残るチームは、
2008ユーロ、2010W杯、2012ユーロ、
黄金期のスペイン代表でしょうか?
ティキ・タカ(ショートパスを繋ぎ崩し、主導権を握り、奪われても狭いスペースで直ぐ奪い返す)です。
プレースタイルで言えば、スピードが無くても、小柄でも、テクニックに優れ、ボールを失わない。
周りや状況を把握して、予測や駆け引きの部品で相手を上回る。
ボールを保持してゲームをコントロール。
象徴となる中盤の選手は、ルイスエンリケ、グアルディオラ、イニエスタ、ブスケツかな。(ブスケツは190近いですが😅)
私の中では、シャビ・エルナンデスが一番。
日本で言えば、タイプが違うけど遠藤保仁選手。
とにかく賢く、ピッチや相手がよく見えてる。
そんな曖昧で抽象的なスペインサッカーという言葉だけど、私が長年サッカーを見てきて一番感じること。
テレビでサッカー中継を見る時に、ビルドアップ(組み立て)やボール回しが、わかりやすいチームがほとんどです。
バックラインでボールを回す時、左サイドから来たボールを右サイドに出す。
テレビ画面で見ていて、次に出す場所が予測出来ます。
日本代表でもそうですね。
黄金期のスペインは、観客や相手が
〝ここに出すぞ〟
という所には絶対に出さない。
そこを囮に使って、一枚剥がして、組み立ていく。
そんなチームでした。
さて、長男のチームのフォーメーションは
4-3-3です。
厳密には4-1-2-3
中盤の底にアンカーがいて、両インサイドハーフ。
FWは、ワントップと両ウイング。
この1のアンカーが、スペインサッカーを学ぶ上で、肝となっています。
サッカー経験者なら皆わかりますが、ビルドアップをスムーズに行うには、
アンカー(ボランチ)が
どれだけボールに触れるか?
どれだけ前を向けるか?
どれだけ良いボールを引き出せるか?
相手もそれがわかるので、そこを潰そうとします。
そうです。
スペインサッカーの長男のチームでは、
一番上手い選手が、このポジションです。
(このスタイルにおいて、組み立ての部分が一番上手いという意味)
1年生の4月に、選手の適正を見るとき、長男は20分程このポジションをしました。
20分でこのポジションの適正は無いと見切られたのでした😂
先々週、本来このポジションの選手が怪我をしたという理由があるにせよ、長男が抜擢されました。
かなり不安定でしたが、ボールロストしまくりの、1年生の4月よりは少し成長したようです😊
長男のチームで、ボールを触る比率。
センターバック10
アンカー8
サイドバック4
インサイドハーフ2
です。
育成年代でこの差は大き過ぎます。
長男のチームに限らず、一番ボールに触る選手は、組み立てに参加する選手です。
(比率はチームによる。組み立て無いチームは別)
スペインサッカーは最先端ではありません。
けど、スピードが無い子、身長が低い子が上を目指す時に、スペインのサッカーに学ぶ事はまだまだ多いと思います。
長男のチームも、スペイン代表のように、もう少し相手を押し込んで、ボールが回せたらな🙂
3年生になったら出来るかな。
小学生も中学生も
是非、自分のチームで、組み立てに参加出来るポジションを目指してほしいと思います。
おしまい🤗