前回、少年サッカーでは、格上の強豪チーム相手でも点を取りにいく方が良いとお話しました。
今回は、私のサッカー経験から、攻撃の優先順位のお話をしたいと思います。
攻撃の優先順位
①シュート
②裏
③中
④サイド
以上です。
①のシュートはわかると思います。点を取るスポーツなので、シュートの優先順位が一番高いです。
ただし、シュートレンジがあります。
絶対入らないところから蹴っても意味がありません。
②は相手ディフェンスラインの裏ですが、味方ディフェンスからのロングボールを含みます。
中盤からの裏へのパス。
スルーパスも該当します。
アーリークロスなど、ディフェンスラインの裏を狙った、サイドからの斜めのボールも含みます。
③は中央へのくさびのパス。縦パス。
ポストプレーで起点をつくる攻撃です。
中央から裏へのスルーパスも含みます。②と重複。
④サイドからのクロスボール。
サイドを深くえぐる攻撃。
カットインはサイドも中央も含むかな。
なぜこの順番なのか?
それは最短距離です。
ゴールへの最短距離が短い方が優先順位が高いです。
サイド攻撃が有効と言われるのは、裏や中央の攻略が難しいから〝急がばまわれ!〟
をしている状態です。
要するにいつでも、
①シュート
②裏
③中央
を狙っておけという事です。
サイドから攻撃する事が目的になってしまうと、相手も対応し易いです。
サッカー経験者でも、ここを見落とす事があります。
本題です。
少年サッカーではどうでしょうか?
本質的には、大人のサッカーと同じです。
しかし育成面を考えると少し優先順位が変わってくると思います。
例えば、発育のはやい子は、シュートがハーフウェー付近からゴールまで届きます。
U10は特に、枠に行けば入る可能性が高くなります。
(キーパーが未熟なので)
ここが育成の難しいところであり、指導者の資質を探れるところです。
本来1番優先順位の高いシュートをどうするか?
私なら、その子やチームメイトの為に、重要な試合以外ロングシュートを封印します。
なぜなら発育の早い長男が、U10時代にロングシュートで得点を量産していたけど、その事は、チームに勝利をもたらしたけど、息子やチームメイトの成長には全く寄与しなかったから😲
では少年サッカーでは何を優先すべきか?
私なら③の中央攻略を優先します。
・中央から裏にスルーパスを狙う。
・中央へくさびのパスを入れ、起点をつくり、3人目が関わる。
・中央をワンツーで突破する。
・パスフェイントやシュートフェイントで、中央をドリブルで切り裂く。
・中央に人数が多くなれば、サイドへ。
中央攻略にトライする事が、子供達の育成に最も有益だと思います。
中央を攻略出来るチームが、クオリティーの高いチームです。
少年サッカーの保護者の皆さん、少年サッカーチーム(高学年)を観察する時には、是非、〝中央の攻略〟に着目してほしいと思います。
おしまい🤗