子どもが、少しずつ成長している。

1か月を過ぎると、もう新生児じゃないんだって。
私にとってはまだまだ小さい、生まれたての子どもなんだけどな。
 
 
退院が長引いたので、退院とほぼ同時期に、うんちの色が深緑色から黄色に変わるようになりました。
家に来てびっくりして黄色くなったのかと、こっちがびっくり。
 
ベビーバスもあっというまに小さくなって、1か月健診終了とともに、大人と一緒にお風呂に入っているし。

いつの間にか目の焦点も合うようになって、私や旦那くんの顔を見たり、動きを目で追ったりしていて、とてもかわいい。
 
まだ何がわかって何がわかっていないのかわからない、っていうか、ほとんどのことを理解していないと思うんだけど、「授乳クッションに乗せられるとおっぱい(萌)!!」っていうのはインプットされているようで、わんわん泣いていても授乳クッションに乗っけられたら、ハンターのような目に切り替わります。
 
おっぱいをくわえるのもうまくなりました。
私の方のポジショニングが美味くなったってこともあるのかもしれないけど、くわえさせては外して、うまくいかなくて子どもが泣いて……ってのを繰り返していた新生児期を甘く懐かしく思い出せるくらいに、一発でベストポジ授乳をスタートできるようになりました。
 
あんなに苦労して、何度も何度も背中をたたき巻くていたげっぷだって、うまく出せるようになったし。
 
 
子どもの好み、みたいなものもうっすら見えてきました。
 
ガーゼが唇に当たる感触が好きなようで、よく口に入れたり舐めたりしています。
以前は、ガーゼが偶然口元に来た時だけの楽しみだったのが、最近は、偶然ガーゼが手の上に乗っかったときなんかに、それを口元に持っていったりしているみたいです。何度かその様子を見たので、偶発的なことじゃないと思うけど。
 
おしっこしたら、おむつのお知らせライン(普段は黄色だけど、水を感知するとブルーになる)がちょーーーっと青くなっただけでもわんわん泣くほどおむつのおしっこ具合に敏感なのに、ブリブリブリッと激しく何発もうんちしても、さわやかな笑顔でなんともない。なんだろう、これ。
 
夜中の授乳も、間隔があいてきたような気がします。
きっちり3時間で目を覚ましていたのに、今は4時間くらい経たないと起きてこない。
 
 
そうした諸々の成長ぶりは、どれも心強いし、嬉しいもの。
 
だけど、ひとつだけ寂しいことが。
それは、モロー反射が減っていき、いつかは消えてしまうこと。
新生児期は、ちょっとした物音を聞くたび、ちょっとした刺激を感じるたびに、びくっとしながら両腕を前に出していて、心配になるほどでした。
びくびくしていて、大丈夫なのかこの子は、と。
そのモロー反射の回数、明らかに減っています。
今も、音には敏感で、眠っているときにも、ドアが閉まる音にびくっとしたりしているけど、いろいろなことに慣れたのかな、びくびくしなくなってきています。
びくびくしなくなって、よかった。
よかった、はずなんだけど……。

それを私は、とても寂しいと思っているんです。
寂しい。
もっと、びくつくモロー反射を見ていたい!
そんな風に思っていることにも、びっくりです。
敏感すぎる反応に、「もう少しびくびくしないで過ごせるといいのに」と思っていたのに、いつか、それもそんなに遠くない未来に消えてしまうと思うと、モロー反射がただただ愛おしい。
 
それに、口を丸く広げて、舌を口の内側全体をふさぐようにべろっと見せるのも、歯が生えたら見られなくなっちゃうかも。
これ、ちょっとあほっぽくてとてもかわいいし。
 
早く大きくなって、夜中に起きなくなって、母乳も終わって、元気に保育園に通って走り回ったりしてほしいけど、でも「どっぷり赤ちゃん期」は意外に短そうで、それはそれで手放したくないって思ったり。
ああ、なんだろう、このアンビバレンツな思い。
育児な日々って、これから先もきっと同じようなことを思いながら過ごすんだろうな、となんとなく思う年末の夕方です。