論文試験が終わりました。
帰りに焼き鳥屋に寄ったのですが、明日から仕事なので、早めに切り上げてきました。
金曜日に聞けなかった三四郎のオールナイトニッポンを聴きながら、ブログ書いてます。
以下、書いたことと感想など、、、
憲法
取材の自由と犯罪被害者等のプライバシー権の利益衡量。
明白性の基準に審査基準を設定したのが少し甘かったかも。
制約は合憲とした。
行政法
設問1
行政契約の有効性。
論証を用意していなかったので、行政契約といえども法の趣旨に反する内容の契約を締結することはできないと論証し、法と条例の条文を検討し、法と条例は事業者の開発の利益・自由を一定程度認める趣旨であり、他方で市による開発行為のコントロールも認めていると書いた。あてはめをして、事業者の開発行為を完全に将来にわたり制限するのは法の趣旨に反するとして、契約は無効とした。
設問2
処分性に関する論証をして、市としては事実行為なので、公権力性も法効果性も認められないと反論すると書いた。事実行為であっても公権力性と法効果性が認められそうな論証をして原告の主張とした。
刑法
私文書偽造、同行使、詐欺、傷害致死、誤想防衛を検討。
私文書偽造については、偽造に関する論証をして、あとは要件に当てはめて認定。行使についてもすんなり認定。詐欺については、行使する際に欺罔行為がなされるのは通常であり、独立して詐欺は成立しないと論証。傷害致死についてはすんなりと認定。誤想防衛が認められるか検討するが、甲に過失があるので、急迫性が認められないので、誤想防衛は成立しないと認定。急迫性が認められない以上は過剰防衛も成立しないとした。甲が最後に行った暴行については、時間的に近接していること、死期を早めていないことから、傷害致死の暴行に含まれると認定。
刑訴
設問1
同時処理の可能性と紛争の蒸し返しにならないかから検討。
設問2
設問1の基準に加え、公訴事実の同一性が認められれば、二重の危険にさらされたことになると論証し、二つの基準から判断。
めちゃめちゃ。
一般教養
設問1
要約。まあできたと思う。
設問2
対立軸を「王が決めた掟は家族観の相手を敬う行為を禁止することができるか」と決めた。
「王が決めた掟」は現代にすると、「法律」となると認定。
具体例としては、夫婦別姓について展開。
具体例が少し強引だったか。
民事実務
訴訟物は抵当権設定登記抹消登記手続請求権。
落としまくり。
今回の試験で一番酷かった科目です。
半分くらいしか書けてません。
時効の再抗弁に対する再々抗弁で、時効の援用権喪失の抗弁を落とす。
ここは長い時間考えても出てこなかった。
問題文に2回に渡っての一部弁済の記述があるが、一つの一部弁済として捉えてしまい、債務の承認による援用権の喪失に関しては、完全に見落とした。
刑事実務
まあまあ書けた。
最後の問題だけ準抗告と勾留の執行停止の論点を落とした。
致命傷にはなっていないと思う。
民法
設問1は面食らった。
後見人は就任前に被後見人を代理して行った法律行為の無効を主張できるかという論点をうっすらと覚えていたので、記憶を辿りながら回答を作成。
設問2に関しては、錯誤取消しの主張の代位行使と詐害行為取消権について書いた。
商法
設問1
Bについては、本件買取はBによる利益相反行為にあたるとし、乙社に損害が生じているので、Bの任務懈怠が推定され、その責任を完全親会社の株主の地位から追及すると書いた。
Cについては、甲社は乙社の完全親会社であり、甲が本件買取を提案・承認することにより、乙社に損害が生じており、完全親会社であり、株主である甲社にも間接的に損害がおよんでおり、そのような判断をしたCには甲社に対する善管注意義務があるので、この責任を株主代表訴訟で追及すると書いた。
設問2については、よく分からなかったので、条文から特定の株主からの自己株式取得の手続を並べ、「金銭等」として丙社の株式を交付すると書いた。記述は薄い。
民訴
設問1はよく分からず。
確認の訴えについて訴訟提起の要件を充足しているか検討し、訴訟物を特定し、裁判所の得ている心証から下すべき判決を確定し、既判力の及ぶ範囲について検討した。
設問2
前訴が一部請求であることから、訴訟物は一部であり、既判力は一部についてのみ生ずるが、債権全体が審理の対象となっているので、残部を請求することは原則として、信義則に反し、許されないと書いた。その上で、後遺症の請求であることに着目し、覚えていた理由を書いて、後遺症の請求は例外的に認められると書いた。あとはあてはめをして、後遺症の請求を認める主張とした。
感想
多分落ちたと思います。
一番の失敗は、一日目の刑訴でやらかし、二日目の民事実務でやらかしたので、少し諦めてしまったということです。
そのため、記述が薄くなるところが複数あり、必要な要件を落としているところもあると思います。
皆さんに諦めないようにと書いていたのにふがいないです。
明日から再現を作成しようと思いましたが、再現を作れるほど答案構成を書いていない科目もあり、全ての科目で作成できるのか不明です。
明日から仕事です。
1週間休んだので、おそらく仕事は山積みで、しばらくは帰るのがとても遅くなりそうです。
論文試験を受けた皆さんとにかくお疲れ様でした。
来年の予備試験まで時間がないので、できるだけ再現を作成し、反省点を確認して、次に進みたいと思います。