看護情報
舌癌とステージ
舌癌は口腔癌の約60%を占め、悪性腫瘍の中では2~3%ととても少ない割合だそうです。
粘膜に深く浸潤していくのが特徴で、顎下やリンパ節転移もしやすい癌です。
舌にはリンパ節が多く存在するため割と早期にリンパへの転移をするという特徴があるそうです。なので発見時には約半分の患者さんですでにリンパに転移しているケースが多いそうです。
かなり早期に発見できないと予後が不良と言えるということです
ステージⅡまでに発見された場合は治療後5年生きられる確率(5年生存率)は90%以上と高いがステージ進行していた場合(ステージⅢ以上)は5年後の生存率は半分程度にまで下がります。
ステージⅠ 癌腫瘍が2㎝以下、リンパ節転移なし
ステージⅡ 癌腫瘍2~4㎝以下、リンパ節転移なし
ステージⅢ 癌腫瘍4㎝以上、又は頸部リンパ節に3㎝以下の転移あり
ステージⅣ (Ⅳa期) 癌が口の周囲や筋肉、皮膚、上顎洞にまで広がっている、又はリンパ
節に3~6 ㎝の転移
(Ⅳb期) 癌腫瘍が口腔内を超えて、頭や頸部、頸動脈にまで広がっている
またはリンパ節へ6㎝を超える転移がある
(Ⅳc期) 癌が口腔から遠い臓器に遠隔転移している
父が舌癌と診断されてからは舌癌についてたくさん調べました。
何度も何度もステージ表とにらめっこしてはその生存率を疑ったり、わずかな期待もしたりを繰り返していました
目に見えているのに、体から取り払うことのできないもどかしさ。
こんなに医療は進歩しているのに。
ただ手術ができると決まっていたのでこの時には望みとか希望のほうが大きかったと思います。
手術ができればきっと治る、父の生きたいという気持ちがきっと後押しとなり
元気になれる、そう思っていたというかそう思いたかったのかもしれません