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白く小さく「 IGNITE 」
秒針が進む…
ほんのり白く明るい朝の時間が
何でもない1日のはじまりの心地良さを
そして
前日の佇まいのままソファにクシャッと眠る父の姿を映す娘の瞳に少しの曇りを感じながら...
と言うわけで何となく心の赴くままに静か目な感じで、はじめてしまっています

(静かにできているのは良いことですね)
(ネタバレ、始めてます←)
15歳という年頃の娘に
「愛してるぞ」
と言える父
「キモっ」
と返せる娘
そんな関係性の親子(もっと言うと父娘)がこの国にどれくらいあるだろうか、、、
ほんとにキモいと思ってるパターンだったら
シカト一択ですもんね。←
一方その頃
宇崎家
「凌が今度の日曜日こっち来るって!」
轟さんの娘である佳奈ちゃんのお誕生日が次の週という設定だったので、時系列が完全同時進行なのであれば
バス事故が起こる前に凌は一度実家に帰って父親に会うことができていたのだろうか…なんて思ったり。
そしてHY法律事務所での裁判
敵は千賀!!!
ここか?
轟さんが千賀の連勝記録を裁ったのは?!?
ってのも考えてみたりして面白い。
・
「弁護士としては褒めてるけど父親としてはもう少しちゃんとしたら?」
浅見さん、ここでも母親のように見守ってる子が居たんだ...
年頃の娘には父親には話せないこと、あるよな〜笑
除け者にされる父、良きですな

桐石からも。
「相変わらず、仕事以外は鈍いな」
「ほんとは寂しがってるんじゃないか」
これは私の私見ですが、
若くして奥さんを病気で亡くし
年頃の娘と2人家族の轟家に対して、
轟さんの性格をよく知っている(であろう)浅見さんと桐石さんが抱く歴とした友情があって、仕事はできるし信念にも共感できるが、父としての轟は…と考えたときに、“佳奈ちゃんは3人で見守ろう”という浅見さんと桐石さん2人の愛を感じちゃったりしました

父の帰りを待ちながらソファで寝ちゃう娘...
「おやすみ」
を言ってから寝るところとか。
お父さんのこと、ちゃんと好きなんだなぁが伝わって…
そして父、朝食を作る朝

浅見と桐石に言われたらちゃんと意識してるところがまた3人の信頼を感じますね。
ちゃんと誕生日を祝う約束も!
「約束を破ったら...有罪だ(モグモグ)」
かわいい

なんていい家族なんだ。
口では強く跳ね返してても、細やかな表情や行動や言葉の端々から父親を大事に思う娘がしっかり見えて良い。
こんな良い子がいるのか、
待って。
あー、やめてくれ…
既知の事実だけを予感して辛い...
悪戯に笑ってLINEを返すのは
笑顔で嬉しそうに行ってきますって出かけるのは
少しでも早いバスに乗ろうと駆け出すのは
父親のことを愛している娘が見せる全部すぎた。
「今日何時頃帰ってくる?」
そう聞く父の心が楽し気なのも伝わりすぎて。
ひとつひとつの瞬間とともに秒針が進むの...
やめてほしい

・
そして
ガタンッ
と大きな振動とともに暴走し始めるバス
ここからの一連のシーンが怖くてたまらない。
手に握ったスマホの画面は父とのLINEのやりとりの途中で、楽しみな気持ちが一瞬にして奪われたあの時の佳奈ちゃんの表情と
最後に
「お父さんっっ!!」
と叫んだ声は
父親には伝えられない。
伝わるな、残された側が辛すぎるから...とさえ思っちゃう。
こんなに素敵な親子が、なぜこんな運命を...
↑最初に“曇りを感じる”と言ったのは
娘がちゃんと父親を見ていて、好きでいたから、
仕事ばかりの父親を想う心配があったから、
愛があったからだなと思ってて。
そういう心配の気持ちを素直に伝えられない中で
父が自分との時間を作ろうとしてくれた喜びが、
彼女がこの家族として生きていく幸せで。
それを細やかに感じ取らずとも娘という存在のただそれだけで幸せを感じられている父がいて。
ほんの数分の生活の一部だけで
ここまで移入させられる
それを間近で見てきた浅見さんと桐石さんの苦しみもまた想像の上をいくはずのものだろうと思う。
もっと言うと
大事な仲間である轟の娘が命を奪われた事件
目の前で目撃したもののただ何もできず
さらには上層部が動いて事実が捻じ曲げられ
守りたいものを守れないでいる苦しみの中
"市民を守るはずの警察がなんで犯人を守るようなことしてんだよ"
と訴えかけられ涙を流し続ける浅見さんにまた涙が止まらん。
ここの浅見さんの
「わかってる…」
が凄い胸にきたんだよなぁ、
今まで轟に力を貸し続けた浅見さんに
“なんでそこまで...?”って思ってきた謎が全て繋がる
浅見さんがこのバス事故に対して抱く感情がまたどれだけ大きなものであったか...
HYに所属したままでは真相に近づくことができない、事務所という枠組みが自分を味方してくれないと知り、単独で動くことを迷いなく決める轟。
もう生きる意味がそこにしか向いてなくて。
一連の出来事が起こる前も後も桐石さんはいつも冷静に轟の側に居て、
佳奈ちゃんのことよく知ってるのもあってかな。
もしかしたら
自分が“誕生日を祝ってやれ”
なんて助言をしていなければ、今頃佳奈ちゃんはこんな事故に巻き込まれていなかったかもしれないという自責を持ったこともあったりしただろうか、、、
エピソード0を知る前までも、なんのかんの言いながら轟の言葉には耳を貸す桐石さん、8話で奥さんの手術を一旦止める決断の時も、轟さんに言われてだったのが頷ける…
私の個人的な感覚なんですけど、
悲しみや苦しみの胸中ってのは、
自分の中にある時と、
自分にとって大切な人の中にある時とで少し違うくて。
自分の中の苦しみが、大切な人の物としてあると、自分のこと以上に深く心を削ってくる性質がある場合があるってこと。
だからこのエピソード0に描かれた過去の心は
轟さんのものとして最も苦しいはずであれど、
浅見さんと桐石さんにとってもどれ程深いものであるかを感じずには居られない。。。
誰かが人知れず抱えている苦しみを、知っているのと知らないのとでは関係性の深まり方も違うと思うので。
自分の内に秘めているものを知ってくれている人って特別だし、そういう意味でもイグナイトにおける大人チームの3人の結束の強さってのは必然だなと思える。
かたや
世間的に“悪”として叩き付けられた宇崎家の苦しみ。
“そんなはずない”としか思えないのに
「申し訳ありませんでした」と頭を下げ続けるかあちゃんの心がどんなに形を成していなかったかって思うと...
というか、
“そんなはずない”と強く信じていながらもその苦しみを抱えたまま、ただ一心に「被害者」を想う心が残っている純子かあちゃんがどんなに優しくて思いやりのある人だかっていうので、裕生さんがそんなことする人じゃないって思わせてくれるのも。
「私たちはそんなこと相談できませんから..」
未来を奪われたのは自分だけじゃない
目の前にある宇崎純子は言われのない罪を被って全てを閉ざしている、、、
罪なき命を、愛する家族を奪われたのはこの人達も同じだと。
浅見さんと桐石さんに言われて、真相を疑うべき事件だと思い直し、進み始めた轟さんが
「やられたら、ちゃんとやり返しましょう」
「お願いですから、生きてください」
って、
自分自身も被害者で、元気に生きていたはずの娘を失っていながらも、その言葉に行き着いたのがもう凄すぎて。
かあちゃんだって、
真実は不明のままひどい中傷を受けて
「自分は生きていていいのか...」と思ったことだってあるかも知れない、もしかしたらそう思ってるところだったかも知れない。
そんな時にこうして言葉をかけてくれた轟さんの正義は、父親としても弁護士としても人間としてもカッコよくて、すごくて、美談にしちゃいけないけど、轟謙二郎という1人の男にものすごい説得力を与えてくれた。
轟さんがいち早く、宇崎家も同じ悲しみ苦しみを抱えている仲間…というと違和感があるかもだけど、決して責められていい立場ではなくて、むしろ救われるべき人達であることを知ってくれてよかった。
かあちゃん、、、すごいよ。
涙と言葉が見てて何一つ嘘じゃ無かった。
どうにかして救いたい、救われてほしいと願ってしまう。
お願いだから、生きてほしい。
轟さんと宇崎かぁちゃんとの別々だった、交わるはずのなかった苦しみが、互いの拠り所となって繋がった。
知ろうとする正義が無ければ、罪なき人たちが一生苦しめられるところだったのか!
涙止まらんて!!!!!

おお!凌ぉぉぉ!おがえりぃぃぃ
待ってたぞ正直待ってたぞ!!!
(これまでのテンションでの語りようから推しが出てきた瞬間の豹変ぶりエグ...)

弁護士さんが戦い方を教えてくれた、
と、それまで消えてしまいそうだった母ちゃんに笑顔が戻ってたのがほんと救いだった。
正直、受け入れられない現実を受け止めながらあの日宇崎家へ向かった轟さんの決意がどれほどのものだったかと想うと...
そして
『弁護士...』
この瞬間に、凌は何かを思ったんだな。
それまでサラリーマンとして実家を出て働いていた宇崎が、仕事を辞めて実家に戻ってまで、かぁちゃんを支えよう、守ろうと強く思っていた気持ちは、その行動だけでも十分感じられるけど、そこからの“今”を改めて考えるとね。
いくら物理的に力が強かったとしても、落書きの犯人をぶっ飛ばした自分の力は、かぁちゃんの何も守れはしなかった。
相手を黙らせることはできても、それが守りたい物を守ったことになるのかというと、実際は心配をかけて、かぁちゃんを一人にしてしまっただけだった。
そんな中、自分が勾留させられている間に母のもとへやってきた“弁護士”は自分も母も助けてくれた...
“弁護士”のおかげで母は笑顔を取り戻した…
それが5年後に本人が弁護士になってんだから



芯の強さとか気持ちとか、一見暑苦しいようで本当にまっすぐな奴だし、本気で勉強して大切なものを守るための第二の“力”を手に入れてるところが宇崎の凄いところだなぁと、改めて思い直すなどしました

このままだと借金でつぶれちゃうから!と送り出すかぁちゃんの「いってらっしゃい!」に
行ってきます、ではなくて
『は~い』
で返す宇崎がめちゃんこ好きでしたなんか





あと鞄の担ぎ方ね

“タミ様のお告げ”に樹と出たときにおじさん認定の話にでたやつ

いやカッコいいからな普通に。
担ぎ方がおじさんとかじゃなくて、
結局誰がやるかだから←
余談ですが、作業着の男たちは割と身近にいるので、
作業着の宇崎(=間宮さん)に勝手にときめいちゃったりもしました。はい。
作業着界隈にそんなイケメンいねぇからな
(おい、界隈に失礼だぞ。イケメンぐらいいるだろ。)
(頼む、いてくれ←)
・
「ピースとは、皮肉な名前だな。」
平和はもぎ取るもの...
争いの後の平和ってことか、
誰かの、救われるべき人たちの平和を取り返すために争いを起こすという。
深ぇ...
平和を奪われたのは轟さん自身だったんだ。
そしてこの“ピース”は浅見さんと桐石さんに囲まれて始まってたんだなぁ。
どうしてこれまで浅見さんと桐石さんがこうも轟さんを助けてくれるのか、3人がお互いの言葉を受け止めるときになぜこんなにも信頼があったのか、ここまでくればもう納得

伊野尾ちゃんは浅見さんのつてでここへ導かれたわけね

「話は聞きますよ、」の高井戸、初手から上から目線なの、良いな

なにより結局ねー、
たどった先には母ちゃんと轟さんとの接点があって、もはや知らねぇの凌だけだったパターン、痺れたね



母ちゃんも、なかなかやるじゃぁん



そしてあの日宇崎が訪れたピース法律事務所が今は毎日の職場になってる、と

この、“エピソード0”というこれまでの流れとは一線を画した回を丁寧に描き切って、華麗に最終章へ繋げるオシャレさにもたまげた



はじめてピースに訪れたときの宇崎が扉を開けると“現在”にワープしてるという

過去に心持ってかれてる視聴者をグッと引き戻した演出と効果的な劇伴



(ここの劇伴、「IT’S TIME-IGNITE Cheer Pop ver.」かなぁ?
可愛くてポップなバージョンのメインテーマで、この曲のおかげで元気でたみたいなとこある
)

より一層熱く焚き付けられたね

この1話を通して全てを知ってボロボロ泣いて、
いざここからって時に
“バシッ”っと、
視聴者とピース+αの6人との足並みと気持ちが並んだ感じがして、
心が燃えたぎっております





視覚的効果で一つ勝手に思ったのは
冒頭の“IGNITE”
白い文字からは
まだ火種が起きる前という意味で
真っ白で静かな印象を受けた。
その何も無かった日常にある日突然火種が起こり、今や赤く燃えたぎっている“IGNITE”であると。
このエピソード0からの繋がりがどれだけこのドラマを分厚くするかと思ったら、宇崎の登場シーンがあれだけだったことも受け入れましょう。
(何様だよ)
真面目に語りたい回だったので、違う意味で少々(だいぶ)やかましいブログになってしまったかも知れませんが、リピしてまた泣いてを繰り返し...
行きついた先の話を少ししてもいいですか
(嫌な予感)
過去の凌・・・







今の凌が好きなのは言わずもがななんですけど。
今回の過去のシーンの凌、
優しさと爽やかさと、が、ね、



そしてなんと言ってもお勉強シーン...

ほんの一瞬だったけど、もっとずっと見ていたかったですなあれは

“あー、凌と勉強したらこんな感じかァ~”
この凌くん、学生時代に彼氏と勉強してた頃の私の記憶の中の映像であれ



(絶対に無理なんよなそれは。彼氏と勉強したことないもんな。)
(おい、黙れよ。)
(うん、あのー、誰も興味ないので一回はけてもろて。)
えー、宇崎、どんな子と付き合ってたん?
何部?文系?理系?ロング?ショート?
(黙らんと口取るぞ)
(残念でした~口は一切動かしてませ~ん
)

(クッss
(殴りたいよね、わかる))


っていうね、なんかこう、宇崎の過去をいろいろと想像しちゃう爽やかさというか、5年前よりもっと前までさかのぼって知りたくなっちゃった系ムーヴかましちゃったごめぇん

まぁでも、男子校かもしれないしな。
(男子校でも文化祭とかで他校の女子が寄ってくるらしいで。)
(ん?どっかで聞いた話?)
おい、なんの話や

大真面目語り回が台無しに終わるところだった。
(そもそもこのブログが根本的に台もクソも無いのよ←)
ついに最終章?
待ってたようで、迎えたくないようで。。。
でも、ここまで来たら、
あとはピースと共に戦うだけだ





(頼むから黙って静かに観ててくれ)
“誰かが一緒に戦ってくれるって、嬉しいよね。”
ってことで、
“最後まで全力でサポートするわ
”

