推し様のおすすめ本を2冊読みました。
去年の冬、きみと別れ / 中村文則
頭混乱した〜。
目に映る活字に騙されて。
理解しきれている気がしなくて、読み終えて速攻でもう一度読み直した。
悲しいのは、初めて読んだ時の心の動きは初回しか感じられんというね…。
理解を深める為に再度読んでも、あの時の感動はもう戻って来ないんだなー。
でもさ、推し様は一発で回収できたの?
脳が足りぬ。。。
映画化されてるから、観てみようかな…
映画化に先を越されたことを嘆く彼はいったい何を演じたかったのかも気になる
理解度はさておき、考えたことといえば
対象とするモノや人を、24時間365日360°捉えて知りつくすというのは不可能で。
ということはつまり、
こちらが受け取る情報とそれに対して抱く感情は物事のほんの一片にすぎない。
だから何に対しても、良いとか悪いとか、好きとか嫌いとかっていう判断は結構浅はかだなって。
まぁでも、だからこそまだまだ知れることが沢山あって面白いのかも??
結局みんな見えないところを、見てみたい、我こそは見てやるぞ、と思うあまり、視野が狭くなっていることに気づいてないというか。
きっと私もそうなんだけど。
ん?結局何が言いてぇんだ我?
海の仙人 / 絲山秋子
心の中に漂よう心地よさと、
物語の中で生きる一人一人の愛くるしさと、
特異な様で親しみ深いファンタジー
心が震えるシーンで涙する作品は幾つもあるけど、物語の最後ページで終止符を打つ様にそっと涙が溢れたのは初めてで。
でもそれが特段悲しいとか、苦しいとか、嬉しいとか、そういう明確な感情に伴う涙じゃなくて、自然に湧き出た水みたいな。
初めての感覚のだったなぁ。。。
人生って何のために???
人は何のために生きてるの???
そんなこと考えるもんでもなくて。
だって今ここにいるんだから、この命を引き受けるしか無いって、ただそれだけ。
悲しいことって、何が?
嬉しいことって、何が?
考えなくていいよって。
なんとなくそんな、誰もが感じたことのある不安や孤独をそっと抱えてくれるような、ふわふわしたゆりかごみたいだった。
解釈&理解度はさて置きね
それぞれの作品に対して推し様が捉えているものが流石すぎて。
2冊読んで、改めて間宮くんの感想も読んで、
生きてる年数はそう変わらないはずなのに、
彼の感覚を司る何かが圧倒的に長けていることを実感し、うなだれた。
自分と近いと思える感覚があると嬉しくなるのに、まだ到底及ばない何かを突きつけられては遠い存在だと再認識するの繰り返し。
当たり前だけど。笑