英語の授業を組み立てる時にやること その4
授業の中で
教師はどう行動するのがいいのか?
教師の役割り
昔、田尻悟郎先生の講演会で、野球部の「バント」指導を例に出して、こんなお話をしてくださいました。
<1時間の練習時間で>という設定で
野球部顧問A:
今日はバントの練習をする。そもそもバントとはどのような技術でどのような場面で使うかというと・・・・(説明50分)
さあ、やってみようか。全員バットを持って
構えから練習しよう。(練習10分)
集合!今日の練習は終わりだ!
野球部顧問B:
今日はバントの練習をします。バントはボールの勢いを殺して転がす技術です。ペアでピッチャーとバッターに分かれて練習しましょう。その際、バット全体を握るとボールが当たって指を骨折することがあるので、それだけは気をつけて。練習開始。
(説明3分)ー(15分後)
集合。うまくいかないこと、気がついたことを聞かせてください。今の意見などを参考にして、ペアを変えて練習します。気がついたことはお互いに指摘し合ってください。(5分)ー(15分後)
集合。良くなった部分はありますか。質問や意見はありますか。試してみたい練習はありますか。ーそれでは今提案があった練習をしてみましょう。
(5分)ー(10分後)
集合。今日の練習は終わりです。
・どちらの方が選手の技術が伸びそうかはハッキリしています。また、選手が「練習に考えながら参加」「練習を変えてもいい」という習慣が身に付きます。言われた通りに練習するのではなく、自分から練習に参加するという気持ちが生まれやすいと思います。
主体的に取り組む 生徒を育成するために
全てを説明して、それで自分の仕事を終えている先生が多い。
そんな先生たちは、生徒の理解度をいつ確認するのか。
先ほどの「バント」と同様にやれせてみれば一目瞭然だ。
簡単なことだ。
時間がない?なら、時間を作ればいい。
自分の説明の時間をなくせばいい。
教師から指示されたことに取り組むことに留まらず、自分の不足している部分をどのような練習で改善していけばいいのかを考える生徒がいたら素晴らしいと思うなら、そうすればいいだけのこと。
学ぶ場の提供を
教師の役割は、学ぶ場を提供することです。試行錯誤しながら学ぶ場を作ることです。
教師の役割って何だろうか?
それを整理してから教壇に立とうよ。