ナヨテンマとは菌従属栄養植物ラン科オニノヤガラ属で日本の林床に生息する野生ランである。限られた環境においてのみ見られる根も葉も無い植物である。そんな野生ランを机上で育種出来ないかと思っているご同輩はいませんか、いませんね!

 

根も葉も無い腐生ラン(菌従属栄養植物ラン科)の代表格《ナヨテンマ》の種子が念願叶って手元に届きました。ナヨテンマの呼称もさることながら最後の腐生ランの直播

になりそうだ。2023-7-14

           夢にも思わなかったナヨテンマの発芽の様子。

                  

   ナヨテンマの直播き(発芽確認)         ナヨテンマの種子                

オニノヤガラ属でもヤツシロラン類とは違って発芽からここまでの日数は約150日余り掛かっている。ヤツシロラン類は約20日で発芽しているがこの差は何なのか解明したい。尚,ナヨテンマの花姿を拝見したいお方は此方でどうぞ素晴らしい大先輩ののHPです。

 

その後のナヨテンマの生長と予測

 

次々と発芽しているがその成長は非常に遅い。これはオニノヤガラ属であるが同じヤツシロラン類とは比べ物にならない程その成長の遅さに驚かされる。又その形状もご覧の通り違う。初めてこのナヨテンマの種子を直播きしたのが昨年の6月27日であり後一週間で丸一年過ぎる。がゆっくりと生長はしているので観察は続けていきたい。ナヨテンマ種子の直播きも本邦お初の事なので何とか開花迄持っていきたい。

 

※腐生ラン(菌従属栄養植物ラン科)の生長と予測

ご同輩諸君、この表題を見ただけでスル-するご人はおりますか。恐らくそうでしょう。眉唾ものだなんてね、今流行りのAI画像で生成したものではありませんよ。この写真は実際にナヨテンマの種子を野菜の種を畑に蒔くようにパラパラと直蒔きして芽したもので本日撮った写真の二枚です。それでは信ずるご同輩だけ見て下さい。、、                

 

一般植物は一年サイクル(四季)で生長してますね、処で菌(共生菌)はどの様なサイクルで生長しますか。サイクル(四季)なんて必要ですか。昼夜生長しているでしょうね単純ですが、あくまでも無知識の我流説ですが、光合成してますかね。

 

腐生ラン(二者共生)は光合成していませんね、つまり暗室でも、夜でも開花、生長出来ることが実験でわかりました。なので年間サイクルに関係ないことが分かります。

四季に関係なく生長すると言う事です。もっと申せば根も葉も無いと云われる所以はここにあるのです。根と葉を自分の力で養う労力を省略しているのでその分ヤツシロランは20前後で発芽して約3ケ月(180日)で開花出来ると言う事です。これらは全て共生菌のお蔭なのです。

 

つづく