うちの息子に、「就活やってて、文系、理系、学部って関係あった?」と、聞きました。
息子が夏のインターンでエントリーした約30社は、多い順位に、不動産、コンサル、商社、広告代理店、金融、損保生保、通信、電鉄、教育、ベンチャーなどです。
「募集職種によっては理系の人達が多いように思うけど、僕が受けたところでは、文系、理系は関係なかったように思う。実際、理系も、理系院もいたから」と。
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やはり、この記事、人気企業ランキングの推移の通りの状況かなと思います。
2010年までは文系、理系の就職先人気ランキングに差がありましたが、理系の製造業離れが加速し、2020年では文理の垣根がなくなっている。
このランキングは、2024年現在では大きく変わっているはずだし、来年以降はまた変化するでしょうけど、この傾向は変わらないかも。
日本の産業構造の変化が大きく影響していると思われる。
80年代、90年代においては製造業は多くの労働者を獲得してきた。
ただ今後は製造業の位置付けをよく見立てる必要がある。
例えば、かつて電機メーカーは、新規ハードウェア事業を活発に行っていた。
研究分野、技術開発分野の学生さんも多く求めていた。その時には理系は有利だったかもしれない。
今はどうか。
携帯電話を例に考えればわかりやすい。
携帯電話の開発のために人材を獲得する日本企業は極めて少なくなっているはず。
液晶テレビ、パソコンも同様である。
90年代、2000年代における認識のままで、就活理系有利という思考は危険な気がする。
もちろん、今、理系学生が期待される分野はある!
今はAI、DXが活発なのだろう。
本当はもっと増やさないといけない!
理系人材のイノベーションがなければ、日本経済は成長しないのだ!
理系が就活で有利という構造が復活することは日本経済において重要である!
研究職では、ジョブ型的募集がなされている企業も多いので、◯◯の研究をやる職種と募集しているケースが出ている。
AI、DX、IT分野におけるテクニカルな活躍が期待されている職種では、〇〇テクノロジストなどの職種で募集されている。
でも、不動産などでは、総合職で募集しているから、文系理系関係ない。
コンサルでも、〇〇テクノロジストは理系が期待されているとして、戦略コンサル、ビジネスコンサルといった職種では、文系理系関係なく、選考が行われる。
要は、自分としてどの道を選ぶかに尽きる。
そして学生時代は、自分の好きな道を選択し、自分の好きなように過ごし、楽しく満喫する。
それを言語化して、自信をもってアピールする!!
何もコンプレックスに思うことはない!
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あと学部もあまり関係ないとのこと。
僕の時代では、文学部や教育学部は不利とか言われていましたが、今は全くそんなことはない模様。
実際、息子の教育学部の友人が、難関を無双しているらしい。
◯大学、文系、理系、院、学部関係なく、その人がどんな人で、学生時代にどういう学生生活を送ってきて、何を学んで、社会にどう生かしたいのか。
しっかり語れれば、就活で強さを発揮できるものと思います。
理系の方々は、しっかり学業において研究に打ち込んだ経験を軸にアピールすれば、強いでしょうね。
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一方、人気ランキングには載っていないだけで、理系だからこその活躍分野も広がっているように思います。
僕の時代では研究や技術開発は、製造業がメインでしたけど、メーカーだけでなく、様々な団体、企業で研究や技術開発を推進しているので、よくよく調べると良いかもですね。
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そのような状況だからこそ、選考はよりシビアになっている気がする。
その人の経歴、バックグラウンドより、選考が、個人の人物評価をしっかり行う方向になっているからこそのシビアさがあるように思います。
輝かしい経歴とバックグラウンドのある学生さんで、言語化能力優れ、自己アピール、志望動機がきっちり語れたら、無双するでしょうが、そうでなくても、言語化力、アピール力でかなりカバーできると思います。
実際、息子の先輩で就職浪人をして、まだ内定のない先輩がいるらしい。。
何か訴求する力に欠けるのかも。。
今の就活は、我々の時代とは様相が変わっていて、かつ、より精密な戦いとなっている気がします。
大学時代の僕のような学生は無理です。。。苦笑