「大学生就職先人気ランキング」という記事をよく目にします。
ああ、そんな感じなのね・・・などの参考程度で、知っておく感じかなと思います。
え?そんな会社があるんだ?と、これまで馴染みのなかった会社を知ることは有意義かも。
そのくらいかな。
惑わされないことが肝心だと思います。
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なぜ、あまりアテにならないかというと、様々なランキングがありますが、発表する媒体ごと、調査年度ごとに、ランキングが大きく違うということが、その理由です。
おそらく、調査を行う主体の媒体がリーチできる母集団の違いが大きいのだと思います。
喩えて言えば、K-POPファンに好きなアイドルを聞くのと、坂系ファンに好きなアイドルを聞くのでは答えが違う。そのくらい違うように思います。
これらをみてもらうと、僕の言っていることが分かってもらえると思います。
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ただ、日本の産業構造の変化はおさえるべきだと思います。
政府発表の産業別就業者の推移です。
製造業の就業者が減って、サービス関連が増えている。
この産業構造の変化は、1980年代からの就職人気ランキングの変化にもあらわれています。
1980年代、1990年代では、理系において電機メーカーが上位でしたが、2000年代では出ていません。
文系では2000年代はJTBが上位!
でもご存知の通り、コロナ後は状況は変化している。
今や、旅のあり方も変わっていて、旅行代理店経由で旅行を手配することも少なくなっています。
サービス業の中身も大きく変化しています。
また、1980年代では伊勢丹などの百貨店も人気企業でしたが、今は厳しい状況です。
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また、このレポートによれば、1980年代では文系ランキングと理系ランキングが分かれていたけど、今は差がなくなっていると。
高齢少子化、国内市場の縮小、デジタル技術によるDX化の進展。
そんな中で、1980年代に人気だったメーカーの人気が落ち、理系においても非メーカー系、商社、不動産、損保などが人気上位になっているとのこと。
理系であることのアドバンテージの表現の工夫が必要かも。
また、最近の傾向でいえば、コンサルの人気が上昇している。
あと「あれ?こんな会社知らないな?」という印象も持つと思います。
レバレジーズって知ってました?
僕は息子から聞くまで知りませんでした。
こうした、大きな変化はおさえておくと良いかも。
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さて、結論ですが、
・大きな産業構造の変化を捉え、自分なりの見立てを行う。
・その上で興味のある業界、会社を候補として考える。
それでも、将来については、誰も読めないとも言えるので(コロナなど誰も予想してなかった!)、大事なのは、就活生自身が自分なりに考え納得して判断をすることだと思います。