先月、デビューした新たなガールズグループ、ILLIT(アイリット)が、新人グループにして最短で、ビルボードのメインチャートに食い込みました。


ビルボードのメインチャートに入ったのは、最近では、BLACKPINK、TWICE、NewJeans、Le Sserafim くらい。


割と快挙なのだと思います。


TWICEには2人、日本人

Le Sserafimにも日本人が2人。

そして、ILLIT(アイリット)にも日本人女性が2人います。特にイロハさん。まだ16歳です。


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ところで、韓国ガールズグループは沢山あります。

知らない方々にとってみれば、区別ができないと思います。


日本市場に目を移すと、モー娘一派、AKB48系一派、坂系一派が目立ちます。

強者のみが勝つような構造。

また、どちらかと言うと、男性がターゲットな気がする。坂系一派は水着や下着の写真集とかを出している。

本人たちは好きでやっているのだろうか。

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一方、韓国ガールズグループには、もっともっと沢山のバリエーションがあって、沢山あるけど、それぞれファンがいる。

男性だけでなく女性からも支持されている。

いや、女性ファンの方が多いグループもいる。

マーケティングの上手さを感じます。


あと、タレント一人一人が個性を放っていて面白い。


日本のタレントは管理されている感じ。


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特に、JYP系と、HYBE系のマーケティングの違いが面白い。


まずJYP。

TWICE、IZTY、NiziU、NMIXX、VCHAといったガールズグループが所属していますが、マーケティングでいうところのポジショニング、ターゲットセグメントの違いが分かりやすい。


分かりやすいというのは、マーケティングの教科書の通りの展開をしている分かりやすさかもしれない。対象市場(世界、アメリカ、日本、アジア、韓国国内など)、ターゲット階層など。


何よりも、会社全体の販売戦略を、社長のパクジニョンさん中心にトップダウン的にデザインし、マネジメントしてる気がします。












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一方、HYBE系。

各子会社の独立採算制ということもあり、会社全体でコントロールすることはせず、それぞれのグループのプロデューサーの個性を大事にして、勝手にやらせている感じがします。


特に、NewJeansのプロデューサーのミンヒジン。

自分の思うがままに、NewJeansを表現している。同じ会社内の他グループのことなど、全く気にしていない感じ。




それでも、Le SserafimとNewJeansの対象セグメントの違いまではわかる。




しかし、NewJeansと、ILLIT(アイリット)はかなり被っている気がする。


同じ会社の中の、それぞれグループ内の子会社間での競争となり、カニバっちゃうのでは?と思ってしまう。


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っと、思っていたところ、あれ?って思って、よくよく見てみると、違うところがある気がする。


NewJeansは、従来のKPOPやアイドル像からの脱却であり革新的。自然体(を緻密に計算して演習)、ちょいストリート系、アート系。

アイドルというよりアーティスト。





ILLIT(アイリット)はもっと、正統派KPOPアイドルな感じ。ダンスもバッチリ作り込んでいる。

NewJeansよりもっとガーリー系、ふわぁっとしている感じ。アイドル的アイドル。



NewJeansのライブには、RinaSawayamaは呼べるけど、ILLIT(アイリット)のライブにはRinaSawayamaは似合わなそう。


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これらの違いは、昔の日本の女性ファッション誌の違いを想起させる。


例として、どこかのサイトの記事を引用します。




昔の女性ファッション誌は、かなりきめ細かいマーケティングをしていたと思いますが、Le Sserafim  、NewJeans、ILLIT(アイリット)の、3つのHYBE勢からは、日本女性誌と同じように、実は世の中のトレンドを分析し、きめ細かな戦略を練っているのではという気がしてきました。

トレンドを作っていこうという姿勢も感じる。


雑誌における個性溢れる編集者のように、それぞれの優秀なプロデューサーが、それぞれ独自に細やかな戦略を練って、事業を創造する。


トップは成功することを条件に勝手にやらせる。

そんな自由闊達さがある気がする。


そして実際に、HYBE勢のLe Sserafim  、NewJeans、ILLIT(アイリット)は、それぞれビルボードのメインチャートに食い込むほどに、事業的成功を実現しているのです。


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JYP勢とHYBE勢の違いは、ビジネス的にみて、とても面白い!