特別展「桃山―天下人の100年」東京国立博物館
見てきました。
二年半前にも、実物をみて感動しました。
やはり、実物はすごい。
数十センチの距離で見ると、作者の呼吸が伝わってくるほどに松がとても精密に描かれている。
そして2メートルくらいの距離で見ると、墨の濃淡による遠近感が立体的に伝わってくる。
近くの松。
ちょい離れた霧にかかる松。
そして霧で見えなくなってしまった松までも感じる。
見ているうちに、霧の湿気を伴う空気までも伝わってきて、Live映像を見ているような錯覚に陥る。
この絵は生きている。傑作中の傑作だなーと感じ入る。
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結構気になったのは、狩野山楽、狩野山雪。
「京狩野」の二人の絵。
なかでも大覚寺「牡丹図襖」に心惹かれた。
牡丹の精密さと、岩の荒々しさとのバランスがデザイン的に微妙に調和している。
この絵を保有している大覚寺。
実は息子が小6の頃、歴史と京都に興味をもったので、何度か連れて行ったとき、この大覚寺にも行ったのだった。レンタサイクル借りて、嵐山近辺を巡ったとき寄った場所。
「平安時代初期の嵯峨天皇が皇后との新居として離宮を設立、嵯峨天皇崩御後の876年、淳和天皇皇后が離宮を寺に改めたのが現在の大覚寺」だそうです。
6年前に大覚寺で撮った写真に、この絵がありました。