続々現れるシンフォニック・メタルの新星たち | 経営コンサルのONとOFF

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YOUTUBEで、メタルの新作をよく視聴しているので、タイムラインには、もの凄い数のレコメンデーションが現れる。中でも最近注目しているのは、比較的新しいシンフォニック・メタルの新星たち。シンフォニック・メタルと云えば、Nightwish(フィンランド), Within Temptation(オランダ), Epica(オランダ)と北欧のバンドが大御所。Nightwishは、8万人を集めるWacken Open Airでヘッドライナーをつとめるほどの人気バンドだ。

 

彼らの影響もあってか、欧州ではシンフォニック系のメタルバンド、しかもすぐれたバンドがどんどん出てくるのがうれしい。

 

Ad Infinitum(スイス)

クラウドファンディングで資金を集めてアルバムを制作していたというが、大手のNapalmと契約したので、これはビッグになる可能性大。公開された曲も素晴らしい。クリーンボイスとグロウルを使い分けるMelissa Bonnyのボーカルが強烈なインパクトを与える。フルアルバムが大いに期待できるバンド。

Marching on Versailles - ルイ16世の圧政に抵抗してベルサイユ宮殿まで行進を行った女性たちをテーマにした曲。セカンド・コーラスが突然グロウルになるところが見どころ。

 

 

 

ILLUMISHADE(スイス)

こちらもスイスのバンド。フォークメタルバンドEluveitieのメンバー2人によりスピンオフ。古楽器を使ってケルト音楽を奏でるEluveitieも素晴らしいが、こちらはメロディック・メタル寄りのサウンド。ボーカルはEluveitieでも歌っているFabienne Erni。Eluveitieではツインボーカルなのであまり目立たないが、半端なく上手い。公開されているバラード曲Rise。特に後半、4:12あたりからのハイトーン・ボーカルが強烈、最後は天に昇るような声になり消えてゆく。こちらもフルアルバムが待ち遠しい。

 

 

 

Enemy Inside(ドイツ)

こちらはドイツのバンドで、既にファーストアルバムを2018年にリリースしている。最近公開されたアコースティック・スタジオ・ライブ風のビデオが凄い。ちょっとEvanescenceを思わせるスタイルだが、最近のEvanescenceに新曲が少なく欲求不満気味になっているので、待ってました、という感じ。Nastassja Giuliaのピアノ弾き語りも美しいが、中間部(3:35あたり)のEvan Kによるアコースティックギターソロも素晴らしい。

 

 

Temperance(イタリア)

メタル不毛の地(?)と言われるイタリアだが、最近は、優れたメタルバンドが出始めている。Temperanceは新しいバンドではないが、わりと最近になって新しいボーカルが入り、ボーカル3人体制となってから勢いを増している。最新アルバムのViridianも素晴らしが、楽曲としては1作前のこの曲がキラーチューン。

 

 

Ravenword(イタリア)

こちらもイタリアのシンフォニックメタルバンドで、ボーカルは、元TemeranceのChiara Tricarico。

こちらはソプラノボイスもふんだんに使い、オペラ的な雰囲気も感じさせる。エドガー・アラン・ポーの作品RavenをテーマにしたアルバムTranscendenceを発表したが、アルバム制作は今作限りという話なので、残念。


 

Beyond The Black(ドイツ)

ポップアイドル出身というJennifer Haben率いるドイツのシンフォニックメタルバンド。ポップ色が強くてシンフォニックメタルではない、という批判もあるようだが、歌唱力、ライブパフォーマンスは圧巻。今は亡き(?)日本唯一のメタルフェストLoud Park(2017)に来日したのが懐かしい。ラウパーの音源が公開されているので、こちらをどうぞ。Hallelujah。

 

 

 

ヨーロッパのシンフォニックメタルは今、本当に熱い。どんどん有望なバンドが出てきて活躍して欲しいものだ。