僕は読書が苦手だ
苦手というか不得意、文字を読むことが苦痛だ。





SF小説が好きな友達に以前小説の何が面白いのか尋ねてみたら、
「文字を読んでその情景や雰囲気を頭の中で想像してビジョン化するのが面白いところかな。SFの場合だったら宇宙空間とか居住スペース、大袈裟にいうならガンダムみたいな世界観とかを頭のなかで作るのが楽しい」というのだ。








僕は想像することが好きで妄想癖もあるがいちいち文字を頭の中で変換するのはめんどくさい。







僕の好きな人気女優のYちゃんと人気俳優Sのスキャンダルが話題になったときにYちゃんがSのマンションに入るところをスクープされた記事をみて



2人の夜の生活のことを考えて気分がガタ落ちになってSが嫌いになった。僕の中に「棲みついていた」Yちゃん。。。






Sには「斜め十字」に頬を切られた感覚だ。とにかくSが嫌いになった。いや嫌いになったというかとにかく心底Sが羨ましい、Yちゃんのあんな顔やこんな顔を見られてたまに手料理を味わい、大好きな猫の写真を2人で見たり一緒にお風呂に入ったり。






それはもう頭で想像しうる夢の時間をSは経験していると思うともう逆にSになりたいとさえ思う、そしてSの目線になってYちゃんとの夜の生活を想像してみるのもいいのかとさえ思ってしまう。










靴を買うときに結構な時間一緒に悩んでくれて、話をしているときにずっと目を見てくれてずっとニコニコしながら話しをしてくれた女性に対して好意を持ちすぎたあまり
買い物帰り道にもしもさっきの女性スタッフとお付き合いしたらという設定のもととりあえずキスまでしてみるというシチュエーションを帰りに妄想してみたりするのだ。









実際に見えるものからは想像しやすいのだが、文字からその世界観を想像するのは僕に無理である。
日本の物語ならまだしも外国が舞台の小説なんかは登場人物を覚えることすら難しい、例えばトムという人物が出てくるとして、トムという人物を小説内で説明されても


「あれ?トムって誰だっけ?何してる人だっけ?そもそもどんな世界観だっけ?」の堂々巡り。








日本人なら聞き覚えのある名前が多いからイメージしやすいのだけど外国人となると「トム」という名詞を頭に焼き付けるだけでも骨が折れる、僕の周りにはトムという外国人の知り合い、ましてや日本人以外の知り合いがいないので





外国の小説の設定うんぬんの前の話である。







SF小説を文字で想像して頭を使うよりなら「ガンダム」を観た方が良いに決まっている、ストーリー、人物、世界観、音楽、それら全てを制作側が作ってくれているじゃないか、文字を見るより数倍も無駄がない。

ちなみに僕は「マクロス」派なのだが。








昔から「本を読む奴は頭が良い」と思っていてこれまで10冊以上本を買ってみたのだが、読めて7ページまででそれ以上読もうとすると寝てしまう、何度読んでも7ページまでで寝落ちしてしまうのだ。


次の日また1ページから読むんだけど、また7ページで寝てしまう。何日もそれの繰り返しで「魔の7ページの」ループにハマって読み進められないで諦めるのだ。





カフェや年季の入った喫茶店、図書館で読書をしている人をみると「頭の良さげ+かっこいい」と強く思う。



自分には無いものだからなのか、ものすごく憧れる。昔髪を七三にして白のワイシャツにダークグレーのスラックス、伊達メガネで図書館に行き「そういう雰囲気」で読書したことがある。





そこで僕は宇宙の誕生、星の種類みたいな、図鑑のような参考書のような、いかにも「そういう雰囲気」な本を読んでみたが、文字の1字1句として頭の中にこびりつきすらしなかった。むしろ普段掛けない伊達メガネのせいで鼻と耳の痛みを我慢した記憶と窓際で読書している細い縁のメガネを掛けた髪の長い女性が凄く魅力的なだったという記憶しかない。







結局読んだのはジャッキーチェン、ブルース・リーやプロレスの本だった。楽しかった、もちろん写真と写真の説明文だけは読めた。







そんな「そういう雰囲気」を目指したくなる欲求は何度もあったのだがそのたび「魔の7ページ症候群」に陥るのだ。





しかし人間、年齢を重ねてたくさんの経験と体験を重ねてくると、急に想像もし得ない「勉強欲」が出てくるのだ、本当に信じられない。







子供の頃に食べられなかったピーマンの苦味が大人になったあるときに食べられるようになったように、子供の頃に母親が飲んでいたビールを美味しそうに思ってイッキ飲みしてゲロ吐いたあんなまずくて苦くて、そしてフラフラになるようなビールがあるとき凄く美味しいと思うように、文字を読んでも苦痛でもない


むしろ文字を頭で想像できてなんか無限に世界観が作れるようになっていたのである。






ココ最近初めて読書ができたのだ。













信じられないほど嬉しい。











なので、






普段は行かない本屋さんと併設されたカフェに初めて入ってみた。






カフェとか服屋さんとかオシャレなところに入るのは緊張する。











自分の居場所ではないのだ。









東京に遊びに行ってスター〇ックスにはじめて入ったときに、店舗がオシャレ過ぎたのと極度の緊張でメニュー表を見ているのに頭で理解出来ずに何を頼んでいいのかわからずに呆然としていた、見たことないような英語とその筆記体


しかもサイズがマクド〇ルドのようにS・M・Lじゃないことに僕の頭がパンクして、予習しておいた「キャラメルマキアート」という言葉とゆいいつ英語が読めた「ショート」サイズしか言えなかった。(もっと量の多いの飲みたかった)







近くにメイプルだとかキャラメルとかのフレーバーをトッピングできる棚があって


そこに置いてあったフレーバーを全入れして喉が焼けた記憶がある。













全てはオシャレ過ぎるが故の緊張からくる失態なのだ。








まさにそのオシャレなカフェに読書という






「そういう雰囲気」を







醸し出す場所にきているのだ













やっぱり緊張する










だいぶ田舎のカフェなのに














タイミングよく2人会計待ちだったので今回はゆっくりメニューを選べた。





ちなみにカフェモカを注文





コーヒーもココアも好きだから両方の良いとこどりで。




まだまだ読書に慣れないので、その店の雰囲気と内装やアイテム、そして音楽。本を読むときはそういうのが大事だと思う。あとある程度静かな店内だということと、そして壁際であるということ。

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はぁ。。。やはり壁際は落ち着く。




自分の右側に人が居ないという安心感と





オシャレなJAZZがBGMになってて良い。









歌入りの音楽だと一緒に歌ってしまうから







ということを書き続けているうちにお店のラストオーダー。








お店に入ってまだ30分とも経っていない。










ブログに時間をかけ過ぎたし、本なんて3ページしか進んでいない。
文字が苦手なのはこうやって文字を作るのも苦手なんだと実感する。










「そういう雰囲気」を出せないまま



カフェモカを味わう時間もないまま








お店をあとにするのだ。






文字が苦手なのになぜブログをやったのか











ブログをやってると「そういう雰囲気」出してる感じがするのだ。












あぁ、サッカーがはじまる!家帰ってテレビ観よう。