「あ、吉田さんだ!」

キャラクターや芸能人ではないのに、ディズニーランドで声をかけられる有名人がいます。それは、ディズニーのレポブログ「吉田さんちのディズニー日記」を運営する吉田夫妻。妻のよしかさんは年間300日以上、夫・護さんととも国内外のディズニーリゾートを訪れています。そんな仲良し夫婦な2人に、いくつになっても夫婦でディズニーを楽しむコツを伺いました。

 

結婚するまでディズニーには興味がなかった

 

ーー吉田さんのブログを拝見していると、いつもご夫婦一緒にパークにいらっしゃいますよね。こんなに共通の趣味がある夫婦って珍しいと思うのですが、もともとお二人が知り合ったきっかけもディズニー関連だったんですか?

 

よしかさん(以下よしか):いえ、夫は私と出会うまでディズニー自体に全然興味なかったんですよ。

 

ーーえ!?

 

護さん(以下護):初デートの日に妻が車を運転してディズニーランドに連れて行ってくれたんですが、僕は当初ディズニーランドって「女性と子供がくるところ」っていうくらいの認識だったので、パーク自体に全く興味がなくて。

 

パレード待ちで地面に座ってる人を見て「この人達は何してるの?」というくらいディズニーランドのことを知りませんでした。なので最初は滞在時間もそんなに長くなくて、すぐに帰っちゃったような記憶があります。ところがどっこい、2回目のデートもディズニーランドだった。

 

ーーよしかさんはよく2回目も連れて行きましたね。

 

よしか:はい。主人は切手集めなどが趣味なので、コレクター気質の人はディズニーと相性が良いだろうなと思っていました。実際にパーク内で販売されている切手やテレフォンカードをじっと見ていた時に「これはディズニー好きになるかも!?」と。

 

初回のデートでは混雑もあってすぐに帰っちゃいましたけど、次も「行ってみる?」って聞いたら「いいよ」と言ってくれたので、2回目も懲りずに(笑)ディズニーランドへ行きました。

 

ーー護さんも2回目のディズニーデートで何か心境の変化があったんですか?

 

護:「前回はアトラクションも何も乗らなかったんですけど、2回目のデートではじめて東京ディズニーランドにあるアトラクション『ピーターパン空の旅』に乗ったら、あまりに素晴らしくて全身に鳥肌が立ったんです。「空を飛んでる!すごい!なんて良いところなんだ!」と。

 

楽しくなってしまって、その日は夜までアトラクションに乗り倒しましたね。そのままディズニーの沼に片足がハマり、両足がハマり。気がついたら年間パスポートを買うまでになってました(笑)。

 

ーー夫をディズニーファンにしたかったら、彼の趣味から攻めろということですね!グルメ好きの彼にはパークの美味しいレストランに連れて行ったり、歴史が好きな彼ならアトラクションのモチーフになっている時代を教えてあげたりと、応用が効きそうです。

 

情報共有を楽しめば、きっかけが生まれる

 

ーーディズニーに限らず、自分の好きなものをパートナーに興味を持ってもらうことって難しいと思います。よしかさんは護さんとの会話で気をつけている点はありますか?

 

よしか:私、主人に一聞かれたら十話すようにしてるんですよ。例えばこれ(注:取材中の店内にあったランプ)について聞かれたら、「これはランプ」だけじゃなくて、なぜこのランプがここにあるのか、といったようなお店のコンセプトやバックグラウンドストーリーについてなども話します。主人に話しかける時も「これは知ってて当たり前」という体ではなく“情報を全く知らない状態”と考えて、「相手にどうやったら伝わるだろう、興味を持ってくれるだろう」と話し方を組み立ててます。

 

護:たぶん知らない人からしたら、ものすごくおしゃべりな夫婦に見えると思います。で も、結果として僕も興味が湧くし、他の人との会話のきっかけになることもあるので、何か伝えたい面白いことはどんどん話しあうことが大切ですよね!

 

 

仲良くディズニールックを着てみたい!

ーー護さんのファッションもブログでもチェックしてる読者が多いとか。

 

よしかTシャツだけでもディズニー関連で500着以上あって、クローゼットにパンパンに入ってます。どれも愛着があるので、いつどこで買ったかも覚えてるくらい。

 

ーーパークで夫や彼氏とディズニーのペアルックを楽しみたいのに彼が乗り気じゃないという読者もいると思うのですが、どうしたらいいですかね?

 

よしか:パークで売っているものはファンシーな女子向けが多いと思われがちなのですが、最近はペアルック用のデザインも色々出ているので、二人で探してみると楽しいと思います。東京ディズニーランドでは「ウエスタンウェア」にディズニーテイストだけどそこまでファンシーじゃなく“さりげなくおしゃれ”なお洋服が色々ありますよ。

 

あと、パークものではありませんがユニクロの「UT」はパークに行く前にも買えますし、海外のイラストレーターがキャラを描いたおしゃれなものが多いので男性にもおすすめです。

 

「ウェスタンウェア」で販売されている実際のコーデ。さりげないウッディとジェシーのシルエットがおしゃれ!(よしださん撮影)
 

 

ディズニーのケンカ発生パターンはアトラクション待ちではなく写真!?

 

ーー吉田さんご夫婦がケンカをしたとき、理由はディズニー関連ですか?アトラクションの回り方についてとか、どちらかが疲れてしまってとか。

 

護:我が家の場合、アトラクションの周り方ではもめたことはないんですけど、パークでよくある「写真が原因でケンカになるカップル」みたいなところが多いかも。女性が綺麗な場所で「こんな風に私を撮ってね」ってお願いしても、彼氏が撮ってくれた写真が全部被写体が小さいとか、足が切れてるとかでケンカになる…っていう、あれです。パークで撮る写真については結構ああだこうだとなりますね。

 

よしか:メールとかでも喧嘩しますよ。主人が撮影した写真について私が「こうやって撮ってって言ったのに~」って言うと、主人が「俺だって頑張って撮ってる。」って。喧嘩はするんですけど、毎回私の方が「まあ確かに頑張ってるね…。」って折れて、そこでケンカは終わります(笑)。

 

 

50周年は絶対に二人で

 

ーー今後はどういった夫婦でありたいですか。? 

 

よしか:今までと変わらないのが一番かな。

 

護:おじいさんとおばあさんになっても、2人で杖をついてでもディズニーで散歩したい。車椅子じゃなくて、自力でね。

 

よしか:たしかに!今東京ディズニーランドは35周年だから、50周年のイベントは絶対に2人で見たいです。ディズニーリゾートにいると、人って若くなれるんですよ。だからきっと2人で元気に見られると思います。

 

:たくさんの人の笑顔を見られる場所だから幸せな気分になれるよね。

 

最後に

和やかな雰囲気に終始したよしかさんと護さんの取材。お二人が教えてくれたコツを活かして、ぜひ夫婦でディズニーデートを楽しんでみてくださいね。