いろいろ試しているうちにスイングが分からなくなる。ゴルフを続けているとよくあることです。しかも好調の後に突然やってきたりする。そんな時は何をやってもダメなものです。私も何度も「ゴルフを辞めよう」と思い詰めたことがありました。
過去に自分がそれに遭遇して解決した方法を並べてみたいと思います。練習によって克服するというよりは、ちょっとした気分転換的なものが多いです。でも実際に役に立つのは意外とそういうものだと思います。
しばらく休んでみる
練習やラウンドの頻度は人それぞれだと思いますが、しばらくそれらの間隔を開けて身体も頭も休めてみることで、改善されることも多いです。
場合によっては2~3日休んだだけで良い方向へ向かったり、1週間休んだだけで良くなったり、ひと考え方が変わったりということがあります。
要はこれまでのゴルフに関わるルーティーンを1回止めるということです。
明日は明日の風が吹く。
こういう発想です。
これまでやってきたことを1度止めるのは不安ですが、止めることに意味があって再開時に「ちゃんと当たるかな?」と慎重に再開することになります。
やさしいクラブを使った小さなスイングからの再開になるでしょう。
すぐに好調時のフルスイングを望まないことが大切ですし、もちろん休んだわけですから謙虚にもなっていると思います。じわじわ再開すれば良いわけです。
この時は、「ボールが前に飛ぶことの喜び」だけあれば良いと思います。
うまく行かないことだけを休む
これはちょっと難易度が高いことですが、うまく行かないことだけをしばらくやらないという方法です。ゴルフは続けて部分的に休むということになります。
「しばらくドライバーは打たない」
「フルスイングしない」
「アプローチだけにする」
「ハーフスイングだけにする」
上手く行かないことを「ああでもない、こうでもない」とやみくもに行って、それがその日限りでなくずっと続く改善策になったことはほぼありません。
「あ、今日は調子が悪い。」と思ったら、
「インパクトゾーンだけの練習に切り替える!」
これだけで「不調知らず」なゴルファーになれたりします。ショートスイングの反復でスイングが改善されることもありますし、発見することも多いです。
切り返しのタイミングだけを変えてみる
練習するうちにどんどんオーバースイングになって、タイミングを見失っているということも多くあります。スイングの形ではなくタイミングだけです。
不調を感じるのは、必ずインパクトにあります。
ちゃんとボールが飛んでいくのに不調だと感じる人はいないでしょう。
インパクトのスタート地点は切り返しです。テークバックしたらすぐに切り返すくらいのタイミングで動いてみると、それまでとは違う結果が出やすいです。
テークバックが右膝を過ぎたら切り返す。
ハーフスイングで切り返す。
方法や意識は様々ですが、必ずフルショット時と同じ飛距離を出せるインパクトを目指して早めに切り返してみましょう。極端過ぎても良いと思います。
ボール位置を極端に変えてこれをやる方法もあります。ボールを左足の前、右足の前など極端な場所に置いて試してみると面白い発見もあるでしょう。
やさしいクラブで練習する
クラブを替えるという方法もあります。すぐ買い替えに走る人もいますが、そうではなくて自分のクラブよりもロースペックなもので練習します。
できれば女性用のショートアイアンとドライバー。
なければ友人や練習場の貸しクラブでなるべくスペックのやさしいものでも良いと思います。使い慣れていないクラブだと打ち方も慎重になります。
他人のクラブは打ちやすい!
という効果を使うわけです。「新車効果」と呼ぶこともありますが、試打クラブや友人のクラブ、女性用クラブをいきなり試して良かったことがあると思います。
いつも以上に慎重に、クラブの特性を感じながら、恐る恐る試すわけです。愛用クラブではなかなか生まれない感性を、これで取り戻せる場合があります。
綺麗なスイングを求めない
スイングを模索し続ける過程でスランプはやってきます。誰しも自分のスイングで気に入らない部分はあると思いますが、一旦それは諦めます。
ショットは出球がすべて!
ゴルフは、スコアがすべて!
まずはこの考えに戻ることです。
一生スイング改造に明け暮れるのか、スコアを目指したゴルフに徹するのか。楽しみ方も苦しみ方も人それぞれで良いと思いますが、よほどストイックに毎日練習する人は別として、そうではないなら「結果がすべて」と楽しむのが良いです。
結果が良い人のスイングは理にかなっているものです。
何を目指すのかを整理して、ゴルフを楽しいものにして欲しいです。
不調に至った外的要因を探す
私もよくやることですが、自分ではない他のもののせいにしてしまいます。これだけで解決することではありませんが、深く考えないということです。
「打席が悪かった。」
「悪い日だった。」
「他人の言葉が気になった。」
「体調が悪かった。」
ゴルフは、好不調を繰り返します。あるタイミングでスランプに入っても、またそのうち戻ってくると割り切ることも必要だと思います。
私の場合、精神的な要因も多いです。
仕事や家庭のことで心配事が続くと、スイングにも影響してきますし、病気する前後日にもありますし、筋肉痛やどこか痛めている時もそうです。
ラウンドの日でも、朝の練習で調子が良くてもスタートするとダメだったり、またその逆だったこともあります。晴れた日に大叩きして、雨の日にベストスコアが出たこともありました。間違った開眼に翻弄されたことだってありました。
いつの日も、どんな場合も、勘違いしないで諦めて謙虚に向き合う。
大変難しいことですが、人生の先輩やゴルフの先輩によく言われることです。何度も落ち込んで辞めたくなった時もありましたが、懲りずにまだ続けています。それはゴルフが楽しいことを思い返したからでした。
そう言えば、
「友人とゴルフ談議に花を咲かせる。」
という特効薬もあると思います。意外とこれが一番効き目があるかもしれません。