諦め



仕事マシーンになって二年弱、いろんなことに反発しようと頑張ろうとした。だが自分は一人しかいなくそれ以上の力はない。ただ自分の意志を貫き通すために他人に頼ることなく立ち止まらないことだ。百ある力を一ずつ使っても十ずつ使っても結果的には百までしか力は続かない。



仕事のために起きて、仕事のために食い、仕事のために勉強し、仕事のために寝る。この時に余計な雑念は生まれない。ただその仕事を完遂することだけを考え生き続ける。ワタスの場合はその仕事は人間を対象にしているから相手を想い、状態が心地よい方へ進ませなければならない。相手は不安だからワタスの知識をあるだけ伝える。嫌なことを言われても我慢、この人達は知能、倫理、道徳なんてないんだなと想いながらも仕事を完遂することだけを考える。その中から得たものも大きい。この環境にならなかったら味わえなかったと思うと自ら厳しい環境へ追い込むのも悪くはない。ただワタスは一人だ。限界があるから力以上の力は発揮できない。

雑念が入らない。以前にワタスは今ある可能性を発揮できない余力に無念さを覚えた時期があったが今はバカだったなと思った。鬱かもしれないと思ったこともあったが今はない。思う時間も余力も甘えもない。自分に対して同情することはバカがすることだと悟った。

現在自分は頑張っていると胸を張って言える。今受け持っている骨折の患者さん六名、近くの医者からも紹介を受け患者さんが来てくれるようになった。なりたいと思った医者から頼られた自分は少し成長しているんだと思う。接骨院院長、柔道道場館長という肩書きはすべて父親から譲り受けたものだが天国の父親に少しでも誉めてもらえるように努力するだけ。

他は諦め。俺はやれる、成功する。俺だからできる。