世界記録？120分の心停止から奇跡の生還！―浙江省温嶺市
3月19日6時24分配信 Record China
浙江省温嶺市第一人民病院に入院中の王さんは、120分も心臓と呼吸が停止していたのに奇跡的に生還した。
2007年3月17日、レコードチャイナのカメラマンは、浙江省温嶺市第一人民病院の病棟で王さんに面会した。医師の紹介によると、今年30歳の王さんは最近“世界記録”を作ったという。
3月10日、通りに倒れた王さんは市民らの手により温嶺市第一人民病院に運ばれて来た。だがしかし、その時彼の心臓はすでに止まっていた。呼吸も停止し、瞳孔が開き、死亡の徴候が出ている。当番の許国斌（シュー・グゥオビン）副主任は病院の医師を集め、王さんに人工呼吸機を着け、電動ショックを繰り返し彼の心臓に与えた。
だが、30分経っても王さんにまったく反応はない。中国では、心臓や呼吸が停止してから医療処置を施して30分経過しても回復しないなら、死亡宣告を下すことができる。しかし、許国斌医師はまだ望みがある
と直感。医師に引き続き電気ショックを与えるように指示し、人工呼吸も続けた。そのかいあってなんと120分後、王さんの心臓は鼓動し始め、呼吸も始まった。
現在、王さんの意識ははっきりしており、自力で呼吸もできるようになった。許国斌副主任は、「今回の奇跡的な生還は、王さんの倒れた場所が病院のすぐ近くであったことと、たくさんの通行人に発見されてすぐに病院に運ばれたことが幸いしたもの。少しでも遅れていたら生還は難しかっただろう」と説明している。
ネット上を探しても、心臓と呼吸が120分も停止した患者が生還した例は見つからない。もしかしたら王さんは本物の“世界記録”かもしれない。（編集・佐々木康弘）
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これ！本当ですかっ！？と、聞きたい。
本当ならば、凄い！ ほんに素晴らしい事だと思う。
なぜ、そんなに驚いているかというと、通常、長時間の心停止によって、脳への酸素供給がストップしてしまい、蘇生したとしても、脳に障害が残るのが普通であるからです。
一般的に言われている蘇生率は CPA(心肺停止 cardiopulmonary arrest） から1分以内で意識不明、2分以内で脳障害が残る、3分以内では蘇生率75％、4分以上経過で脳死というもの。
たぶん、状況が最高に良かったのだろうかとしか言えない。
ニュースの文面からだけでは読み取れないけれど、たぶん、低い気温等で、低体温が保たれたのかも知れない。
通常、30分も経過してしまうと、血液の凝固がみられる。それが低体温で回避されたとか、酸素消費量が最小で済み、脳内の虚血が回避された等の好環境があったのかもしれないと思う。
また、病院の近くだったという事で、すぐ、CPR(心肺蘇生法 cardiopulmonary resuscitation）が施され、心臓マッサージにより、若干の血液が脳に送られ、全脳虚血が防止できたのかもしれないし、また、
適切な薬剤使用、たとえば、ヘパリン(抗凝固剤)を適時に使用した等の効果が現れたのかもしれない。
まぁ、全ては推測ですが…
中国って、時々、サプライズがありますね。ほんと、驚きです。
もし、我々が(皆さんが)心肺停止の人に遭遇したら
1.意識の確認 (耳元で「大丈夫ですか？聞こえますか？」と声を掛けて下さい)
2.顔を口、鼻に近付けて、呼吸の有無を確認してください。
3.首の頚動脈に手を当て、脈があるかどうか確認して下さい。
4.もし、上記の3点で心肺停止だと思われたら
5.口の中に異物や嘔吐物の有無を確認し(あれば指等で除去します)、顎を上げ、気道を確保します。
6.鼻を指で塞ぎ、直接、口から息を吹き込んで下さい。その際、胸を見ていれば、肺に空気が 入ったがどうか確認できます。また、感染予防の為、薄いハンカチ等を口に当てると良いで す。
7.心臓マッサージをします。押す箇所は乳首と乳首を結んだ間で良いです。
8.上記の人工呼吸2回、心臓マッサージ30回を、ずっと、続けてください。
その間に、救急車の手配を近くにいる人に依頼して下さい。また、AED(自動体外式除細動 器 Automated External Defibrillator)があれば持って来る様指示します。
9.AEDの使い方は簡単です。電源ボタンを押せば、あとは、音声ガイダンスにより、使用方法 が指示されますから、その通りに実施してください。
あとは、救急車が来るまで、頑張って繰り返すのみです。
是非、みなさん、この様な場面に遭遇したら、尻込みせずに、協力して下さい。やってみてください。
何もしないで見てるより、解らなくても良いから、やってみてください。
それで助かる命がきっとあるはずですから。