いつもは予告せずに、義実家に行くけれど(夫が突然今から行くと私に言う(迷惑))、
去年の年末は、28日に行くよと夫がちゃんと連絡して義実家に行った。
義実家に行くと、カレンダーに名前が書いてある。夫の名前、子どもの名前。そして、付け足したように私の名前。
なのに何故だ。
予告した、しかも年末に限って夜ご飯を何も用意していない。
いつもは張り切って唐揚げの仕込みをしたり、トンカツ揚げて待ってたりするじゃないか。
そして、夕飯の時間がくる。
姑「じゃあ、みんなでスーパーに惣菜買いに行こう」
え?惣菜?それじゃあ我が家に時々訪れる日常じゃあないか。
息子と孫が、わざわざ予告して来てるのだぞ?
年末よ?
たまには母親の手料理でも食べたいと息子は思っているのに、何故だ?
義父以外の4人で、寒空の中スーパーへ歩く。
夫と子どもはスーパーに入ると、すぐにお菓子売り場に行ってしまった。
慣れた手つきでスーパーの惣菜を次々かごへ入れていく姑。
姑「昔はプライドがあって、値引きの惣菜買えなかったの。今は夕方狙ってくるわ」
元々値引き、セール、福袋大好きだよね?近所には知られたくなかったわけ?
姑「ここのお寿司いまいちなのよ。あなたの近くのスーパーのお寿司は美味しいわよね?」
私「ですね」
買ってこいってことか?
姑「トンカツ揚げようと思ってたんだけど…」
私「良いですね」
姑「これでいいわね」
惣菜のトンカツをかごへ入れる。
ギャフン。
揚げないのかーい。
「あとは冷奴と」
冷奴って料理ですか?
「あとは汁作ればいいわね」
汁は作る気あるんだ。もうレトルトでよいぞ。
家についてから、いよいよ姑の本領発揮である。
私は次々と惣菜をレンジに放り込む。
姑「トンカツにはキャベツよね」
1パックしか買ってないんだし、無くて良くね?
キャベツを切る小気味よい音が響く。
歯ごたえの良さそうな千切りだ。
姑「冷奴には生姜ね」
生姜をすりだす。こういうひと手間かけるなら、チューブの生姜で良いから、トンカツ揚げて。
姑「汁は、シメジね」
簡単で味出るもんね。
子どもが美味しい美味しい、とトンカツを頬張る。
姑「スーパーの惣菜だけどね」
と言って苦笑いする。
出前館もUber Eatsも来ない、義実家に同居しなくてホント良かった。