もしょもしょ日記817〈 わたしを2度と殺させない 〉 | 【もしょもしょ日記】ひとを愛することは自分に出会うこと

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〈 わたしを2度と殺させない 〉


世界がわたしに恋している
世界がわたしを愛している
わたしは欠けることのない幸せそのもの






先日、スミスの逆鱗に触れて、素晴しいホテルのクラブフロアから追い返されそうになりました。


ことの顛末は割愛して、


冷たく怒りのオーラを発して、「帰れ!」と言い放つスミスを目の前にして、知らず知らずに口が動いていました。


「あなた、またわたしを殺すつもりなの?」


わたしは、過去に何度もスミスと出会っています。
スタートは、神様とお供物でした。
神様としてのスミスを祀るために、生け贄として供されたのがわたしでした。
だから、スタート地点ですぐに死んでいます。


そのときのわたしは、人間なのか動物なのかもわかりません。まだ未熟な身体でした。


生け贄としての生を全うしたときに、神さまと融合しました。身分は極と極でありながら、神さまとは密接不可分に結びつき、お互いにそれが嬉しかった。


神さまは、わたしをとても気に入って、自ら人間に生まれ変わって、何度も探しに来てくれました。


探していたのは私の方も同じで、なので、人間の世界で何度も出会います。


いちど、神さまが、私を殺してしまったことがあります。


その当時は、どこか古代の国の王様と、王様に仕える奴婢でした。


王様の逆鱗に触れたわたしは、あっさり殺されてしまいます。


王様は、怒りに任せて衝動的に私を殺してしまったのです。
無残な遺体を見ながら泣いていました。
王様は私をとても気に入っていたのです。
本当は、殺したかったのじゃない。


魂になったわたしは、痛みも痒みもなく、「自分がやったくせに〜、仕方がない王様だなぁ」と思いながら、天に飛び立ちました。


そのパターンを、何度も悲しい別れを繰り返しながら、私たちの輪廻は続きました。


最近、ようやく身分も近く、出会い直すことが出来ました。


それなのに、また、スミスは、
「帰れ」「触るな」「おまえは浅ましい」とまで言って、わたしを追い出そうとしています。


ここでわたしが帰ったら、まあ、帰るのは簡単なのですが、


プライドの高いスミスは、決して自分から謝ることは出来ずに、二人の関係性は2度とつながらなくなるでしょう。


わたしはモテるので、次の王様に仕えることは難しくはありません。


でも、スミスはちがう。
そんなに器用なひとじゃない。
スミスは、わたしが離れたら悲嘆に暮れて、大後悔することでしょう。


せっかく作り上げた王国を、自らが壊してしまったことを、人知れず悔やみ続けるでしょう。
憔悴しきった顔をして、何歳も老けて、気難しく自らの本音を知らず、孤独なまま、老いていくでしょう。


わたしは、いまの人生では、そのパターンを終らせたかった。
わたしの王様に、2度とわたしを殺させない。
何度も繰り返してきた「怒ってしまったから終わり」「失敗したから終わり」「どうせ壊れるなら全部ぶっ壊す」をやめたい。やめさせたい。


わたしたちは、失敗しても何度でもやり直せる。


神さまとお供物として出会って、融合して離れて、記憶の断片を思い出しては忘れていくけど、


こんな悲しい思いをしたくないし、させたくない。


「スミス、よく聞いて。わたしは、かつての人生を思い出しては、あなたに語っているよね?あなたが神様で、わたしは供物だったよ。あなたが王様で、わたしは単なる奴隷の一人だったよ、って。
あなたは、過去にわたしの目を潰して殺しているの。でも、そのあとすごく後悔して泣いているんだよ。怒りに任せて殺してしまったけど、本当は、奴婢のことが可愛くて仕方がなくて大事にしたかったんだよ。怒りで心がコントロール出来なかっただけなんだよ」


「実際のところ、いまのスミスが本当にわたしの王様だったのか、わからない。わたしの白昼夢、断片的に浮かび上がってくるイメージっていうだけだからね。
 

でも、いま、ハッキリわかったの。 


わたしは、あなたにわたしを2度とは殺させない。いつも悲しい別れを繰り返してきたけど、それをやめるために、いまの時代に生まれてきたの。あなたに、こんなことで人間関係を終わらせるやり方を変えてほしい。わたしたちは、何度でも失敗していい。失敗は許されている。もういちど、何度も作り変えていけばいい。それを言いに来た。だから、わたしは帰らない」


全身から怒りの炎を揺らめかせて、冷たく押し黙るスミスをよそに、わたしはバスタブにお湯を張り、シャワーを使った。


それから丁寧に髪の毛を乾かして、広いベッドのシーツに潜り込み、スミスが落ち着くのを待った。


スミスは、ワガママだった王様そのままでいた。
現世で身につけた、他人の目を気にする習慣が無ければ、わたしは怒号とともに、すでに深夜の路上に放り出されていたことだろう。


「スミス、脚が冷えちゃったよ。こっちにきて温めて」


って、呼びかけて、ようやく王様の氷の焔が、虎の威嚇くらいに収まってきた。


ベッドに横たわっても、スミスは怒ったままで、でも、勝手に脇に滑り込んで、いつものように脚を絡めた。
バスローブの前をはだけて、心臓の鼓動に手を置いた。


少しづつ、虎が大人しくなるのを感じた。


「愛しているよ」


#このあとむちゃくちゃ○ックスした。
#スミスが激おこしてからベッドに入るまで3時間かかった。
#そこから仲直りの○ックスするまで、2時間かかった。
#仲直りの○ックスは2時間かかった。
#気持ちよかった💓
#怒りは、自分の本当の気持ちに気がつくためのサイン
#他人への怒りは自分への怒り
#怒りは第二感情
#本当の気持ちはべつ
#怒ることは悪いことではない
#怖いのはわたしも同じ
#わたしはあなた
#あなたはわたし
#ひとを愛することは自分にであうこと