私は母と会っている時、常に心のどこかで母はいつまで生きれるのかな?と考えていた。
母の母(私の祖母)は73歳くらいで亡くなったから、母もそのくらいだろうか?とか。
母自身も『あと何年生きれるのかな〜?』とよく言っていた。
母はまだ60代。
母が亡くなるのは、もっと先のことだと思っていた。
母は“亡くなるにはまだ若い”と思い込んでいた。
その思い込みが間違ってた。
常に人はどうなるかわからないと思っていなければならなかったんだ。
母は、風邪や病気をせず賞味期限切れの食べ物を食べてもなんともないくらい丈夫なのが取り柄と自分でも言ってた。
ただ血圧が最近高いとは言っていて病院で薬を処方されていた。
でもしばらく前から血圧が高めで要経過観察みたいな感じだったから心配はしていたけど、いますぐどうこうなるものじゃないと思っていた。そこも油断していたんだな…間違ってた。
血圧が高めの人は突然倒れたりするっていうのは知っていて、母にも『気をつけてね!』って言う会話までしていたのに…
それなのに…私はここでも母は“亡くなるにはまだ若い”と思い込んでしまっていた。
きっと母自身も、健康な自分がこんなに早く亡くなるなんて思ってもいなかっただろう。
まさか元気が取り柄の私の母が、こんなに突然亡くなるなんて…
まさか私の母がこんなに若くして亡くなるなんて…
まだ若いと思い込まずに、もっともっと母の体調に気を付けてあげていれば良かったな…
まだ60代だから大丈夫なんて思わず、もっと私が母のこと考えていればきっと母は生きていたのかな…
母は独り身だったから、いずれ一緒に住もうと思っていたけど、1人で自分のことはできるしまだ先でいいかと呑気に考えていた。
母は最後、一人でどんなに寂しかったか。
すべてにおいて、まだ60代と呑気に考えてしまっていたことを後悔する毎日…
これから孫も成長し、自分の好きなことができるようになってもっともっと楽しい人生になるはずだったのに…