まずは私のテレポーテーションについて。
数年前だったか滋賀県の方でも私と同じような、テレポーテーション能力を持つ子供が見つけられていたそうな。
そちらは隠れた場所、視覚が遮られる所には転移出来なかったらしい。
私の場合いくらでも隠れた所にも飛べる。
ただしテレポーテーション前が移動中だったら、
なぜか知らんけど転移後もその移動速度なり加速度が残ったままになる。
つまり走ってる電車の中にはテレポーテーションは出来ないし、
走ってる電車の中から外にテレポーテーションするのも危険極まりない。
テレポーテーション先がどうなってるかは、
私の特別な視界の中で、
ポップアップウィンドウみたいなのが出てきてそこに表示される。
私がスマホなど持ってないのは、こんなけったいな視界があるからで、
あたかも目の前にヘッドアップディスプレイをつけたような表示があれこれと勝手に出てきてしまう。
たとえば道歩いてて前から車が走ってきたら、
その車のスピードやら車のメーカー、種類などの情報が視界内に現れてしまう。
夜空の星を眺めたら勝手にプラネタリウムみたいな、星座の線がつながって表示されたり、
最大200倍まで視覚がズームするみたいで、望遠鏡なくても、月のクレーターが見えたり、
木星の衛星なんかも見えたりする。
そんな奇特な能力の事がうっかりうわさに流されてしまうと、
例の「ロボット疑惑の渦中の人」である、蹴上さんあたりから、ロボ呼ばわりを受けてたりする。
彼女もかわいそうだとは思う。
ロボットパーティ中一番の謎のロボットである、
遠い未来から来たと言う、ピラミッド型のロボットから、「ファイナル」と呼ばれてるから。
このファイナルなる、未来の人型アンドロイドの最終型と言われるのが、
あの蹴上みちよさんだと勝手に決めつけてるようだ。
明らかに彼女は人間以外に思えないのだが、未来から来たらしい、いつも空中をふわふわ浮いている四角垂型ロボットにはロボットと間違える何かがあるんだか、知らない。