昨日の続きだろうか。
メシアと呼ばれる男がいた。
人とは違う事をしゃべるから、いつも彼の回りには人だかりが出来た。
奇跡が起こせると言う噂が立ち、
何人もの病人を連れた人々が殺到した。
そのほとんどは回復は叶わなかったが、
取り巻きの弟子らにより「信仰が(お布施が)足りないせいだ」とどやされ、追い返された。
時おりその人の強い思い込みのたまものだろうか、
本当に病が癒える事も起きた。
その数少ない「奇跡」がさも常にあるかのように、
欲の面の張った弟子らにより吹聴され、噂は広まった。
いくら「インチキ」でもこれだけの数を看るのは辛い。
時おりその哀れな男は人目を避け、寂しい所へ行って祈りを捧げた。
「私に力を下さい。本当に奇跡を起こせるような力、病人の病を癒し、怪我人の傷を癒せるような・・・」
「こんな所に居たんですか。ささ、みんながお待ちかねです、先生!」
金ヅルを手放すわけにいかない、弟子らが迎えにやって来た。
何の力もない「メシア」、ただ人一倍感受性が強く、人一倍正義感にあふれた、ただの「人の子」。
なぜ
世界は彼のような無力な者を選んだのか。
いきさつはどうあれ、
彼は父なる神の右に位置する者となった。
彼は神など望まなかったのに、
ただ目に写る光景にいたたまれず、
何も出来ない自分を呪った。
彼のなげきは神に届いたか・・・
とあるメシアと黙された男の回想。
メシアと呼ばれる男がいた。
人とは違う事をしゃべるから、いつも彼の回りには人だかりが出来た。
奇跡が起こせると言う噂が立ち、
何人もの病人を連れた人々が殺到した。
そのほとんどは回復は叶わなかったが、
取り巻きの弟子らにより「信仰が(お布施が)足りないせいだ」とどやされ、追い返された。
時おりその人の強い思い込みのたまものだろうか、
本当に病が癒える事も起きた。
その数少ない「奇跡」がさも常にあるかのように、
欲の面の張った弟子らにより吹聴され、噂は広まった。
いくら「インチキ」でもこれだけの数を看るのは辛い。
時おりその哀れな男は人目を避け、寂しい所へ行って祈りを捧げた。
「私に力を下さい。本当に奇跡を起こせるような力、病人の病を癒し、怪我人の傷を癒せるような・・・」
「こんな所に居たんですか。ささ、みんながお待ちかねです、先生!」
金ヅルを手放すわけにいかない、弟子らが迎えにやって来た。
何の力もない「メシア」、ただ人一倍感受性が強く、人一倍正義感にあふれた、ただの「人の子」。
なぜ
世界は彼のような無力な者を選んだのか。
いきさつはどうあれ、
彼は父なる神の右に位置する者となった。
彼は神など望まなかったのに、
ただ目に写る光景にいたたまれず、
何も出来ない自分を呪った。
彼のなげきは神に届いたか・・・
とあるメシアと黙された男の回想。