何が映っているか最初は解らなかった。あまりに映像の切り替わりが早過ぎて、トレースが追い付かない。
人型アンドロイドの首が飛んだ、手が足が、次々に散乱した。
無人要塞のどてっ腹に大穴が開けられた。中に侵入する彼女、
片っ端から壊す、目の前にあるもの全てを破壊しつくすごとく。
上空からミサイルが飛来した、あの手にした唯一の武器、槍のようなもので軽くいなす、後方で大爆発。
槍が空に投てきされ、空のあちこちで花火のような火玉が飛び交う。
そこはまるで地獄風景さながら、とてもではないが言葉じゃ語られない。
一体いつの頃の話だろうか。
ロボット同士がこれほどまで壮絶に戦った記録は思い出せないのだが。
あれ、急に映像が途絶えた、何だこれは。
「WELCOME !」だと?
急にクラシカルなコマンド画面になり、古風なチャット画面になった。
「あなたの名前は?」
何なんだ一体。今どきこんなもので応じなければならないのか。
アザゼラ、そう仮想キーボードから打ち込む。すると
「初めまして。私はガブリエラ。ここは私だけのプライベートルーム。
あなたに会えて光栄です。ここでしばらくお話しませんか」
だから、初代のパソコンじゃないんだから、私ら口でしゃべればいいじゃない。
「今それ出来ない。会話インタフェース回路を含めて、『彼女』かなり損傷してる。おかしなしぐさ見せるのはそのため。
わたしはこのボディのカーネルOSを司る『セカンド』、よければここでお話がしたい」
まあいいですけどね、わたしもあんたの事知りたいし
(続かないと、思うぞ・・・)