「ここで何をしている。お前は誰だ」
「お掃除。主のお庭をきれいにしなきゃ。私はガブリエル、ささお掃除の邪魔をしないで、でないと・・・」
ドキッ、何か間の抜けたオバサンみたいな、でも一瞬その中に「殺意」なるものをかいま見たので、
つい後ずさった。ちなみに今の私は丸腰、武器なるものはない。いや、武器の代わりになるものはあるが・・・
「クリンクリ、あ、そうだ、あなた、そうあなたです。チリトリって持ってらっしゃらない?
お掃除お手伝いして頂けたら助かります」
そもここって誰かの庭じゃないし、何だろこれ、どうやら私と同じ、人型アンドロイドみたいなんだが、
可愛そうにAIが故障してるのか、だったら・・・
「ギュンッ、バシッ」
どこからともなく、高エネルギー弾が飛んで来て、近くの岩石を破砕した。
私はかろうじて回避、彼女は・・・ホウキではじいた!?
一体どこだ、敵は。今私らの武器と呼べるものは、この私のこれしかあるまい。
敵の位置確認、距離150m、Bクラス自走要塞か、厄介だな。
そのまま探索を開始、私の能力は相手AIに対する、ハッキング能力、
戦闘力のない私が荒野で生き延びる為用いた力。
「ギギッ」
いけない、再度エネルギー装填を開始した、急がなきゃ、
こいつの制御プログラムを解析し、クラッキングする事、つまり相手を無力化させる為、プログラムを書き換える。
間に合わない!もう駄目か。
「シュン・・・ドカーン!」
へっ?何が起きたの?
私が知らぬ間、あのお掃除アンドロイドが投げたホウキが、
途中でミサイルのようになって、
敵を粉砕、これって何
まさか彼女って・・・