わたしは清水美緒、バンパイアで、実家はあたかも妖怪屋敷みたいな所、
このたび念願かない人里に出て来た。
クラスメートの鳴滝浩司の家、マンションしてる、そこの一室、こんなのでも特等室らしい、無理矢理押し掛けて居座ってる。
今回おかしな変化がありまして。

「鳴滝ミオ」
そう書かれてるとしか思えない。
いつもみたく晩ごはんありがたくお呼ばれに下に降りて、
鳴滝んち、管理人室に来てみると、表札の最後にさりげなく、わたしの名前が書いてある。
ちなみにわたしじゃないから、きっとまたあのラグナって言う
ケータイに巣食ってる神さまみたいなののしわざだろう。
わたしにとっちゃ、まんざらでもないんだが。

「いらっしゃい。いやおかえりかな。父さんミオちゃん来たわ」
「ちょっと待たんかい、あれほどうちのめしの時間に来るなって言っといたのに」
「もううちの娘同様だな、うんうんかつてはうちにも可愛い子がいたものだが」
「父さんそれ言いっこなし。なんでお前がうちの家族みたいにしてるんだよ」
「先ほど親ごさんから電話があって、娘をよろしくって言ってた。
だからご好意に甘えて、表札に書いてみたんだが」
「何だって!」