24回目 実効値、瞬時値 の検証です
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実効値とは?
「交流の1サイクル(ヘルツ)の間の瞬時値の2乗の平均の平方根」です:定義です
  難しい表現ですよね。 別な言い方をすると、
抵抗に直流(DC)電圧を与えた時と同じ電力を消費する
交流(AC)電圧を実効値という。

最大値=√2*実効値 となります。(電流でも同じです)
「交流の1サイクル(ヘルツ)の間の瞬時値の2乗の平均の平方根」がどうして
この 最大値=√2*実効値 式になるかと言えば、積分の理論を
用いての話しですので、ここでは触れない事とします。ただ 
結果として 最大値=√2*実効値 なると言うことです。
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老いぼれ親父の電気工学


実効値とは
「交流の1サイクル(ヘルツ)の間の瞬時値の2乗の平均の平方根」で定義
されていますので、当然マイナス部はありません。なぜかって?
「・・2乗の平均の平方根」をしたら、全てプラスになるでしょう。
すなわち「実効値」にはマイナスはありません。ですのでこの実効値
をもって「交流」を「直流」のごとく回路を検証する訳です。又
直流と同じ電力を消費する値が実効値と言う訳です。

(私的に解釈すれば実効値をもって交流回路を精査すれば、直流と
同じ様な考え方で回路を検証できる。マア簡単に検証出来ると言う
事でしょうか??)従って一般的に交流回路及びベクトルの値は
実効値で表示(表現)する約束になっています。

 1図(下)にあるように、交流回路でありながら、電流の向きが
直流回路のように Ia Ib Ic の向きがそれぞれ負荷側に
向かう一方向である理由が・・・ 実効値で表現(表示)して
いる理由でしょう。
「実効値」にはマイナスはありません・・こんな所だと考えます。

 ※ 今まで交流回路図の表示で、「電流の向きが一方向」
の理由を教本等で何度か探しましたが見当たりませんでした、、
結果としてこのような結論にたどりました。
まずは これで間違いはないと考えています。

 どなたか別な理由があったら教えていただきたいと思います。

[なぜ交流回路図の表示で、「電流の向きが一方向」なんですか??]
を・・・マア電圧についても同様なんですが。

ーーーー では ーーーーーーーー
1図が三相平衡回路で相電圧115v  R=11.5Ω、
一相を抜き出した回路が2図です。2図で、、
相電圧115v  R=11.5Ωですので、電流I=10A(実効値)
です。この回路の電流のグラフが右図です。「最大値=√2*実効値」
により 最大値は プラス、マイナス 14Aとなります。ー14Aは1図
の電流の矢印と反対の方向(グラフの下半分はマイナスです)と理解します。
実効値の電流、と直流の電流、のグラフも添えておきました。
それぞれ見比べて下さい。(一般的に交流回路での マイナスの値とは、
想定している方向を正とし、その反対の方向をマイナスと理解します:
今回のこの電流の事です)

1図の回路のベクトルが3図です。各値(絶対値)と位相の関係は3図のとうりで
いままで説明して来たものとなんら変わる所はないので説明は省きます。

今回は「実効値と瞬時値」と「回路における矢印」について説明した
積もりでしたが思い描く説明になっていたかはなはだ疑問ですが・・・

次回に  つづく