9回目 端子電圧を求める
(1) 1図の回路で、スイッチSを開いたとき、
コンデンサの両端の電圧が
Vc=100∠-60°[V]であった。
(a) 回路を流れる電流I[A]求めよ。
(b) 回路の合成インピーダンスZ[Ω]を求めよ。
(c) 抵抗R[Ω]を求めよ。
(2) スイッチSを閉じたとき、電圧V[V]と電流I[A]
の関係を表すベクトル図を求めよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
パズルのようですので、予行演習をします。
図面を示しました。マズ5図、6図、7図で予行演習
をします。5図の回路での負荷ベクトルが6図で、7図
が電圧と電流のベクトル図です。負荷が黒、電流が緑、
赤が電圧です。
負荷Zは三平方の定理から4.47Ωとなります。
電流はE=IZから22.4Aとなります。力率角は
ZとRの比で求め89%となり、ここから角度*は
27度となります。6図から7図を作成します。
7図で電圧Eに対して電流Iは6図の角度27度(力率角)分、
6図と反対側(下に)に描きます(緑のベクトルです)
さて今度は電圧のベクトル(赤)を描きます。
端子電圧は電流と負荷の値を乗じた値が電圧となります。
IRは電流Iと同相になりますので、値の長さ分Iと重
ねます。IXLは電流Iより90度進みますので、7図
のとうりになります。次は IRとIXLのベクトルで平行四辺形
を作成(ベクトルの加算)します。結果として電源電圧Eと
IZが同じとなります。ここでのポイントは、
ーーーーーポイントですーーーーーーーーーーーーー
Rの端子電圧は電流Iと同相。
XL(コイル)の端子電圧は電流Iより90度進みます
(逆に 電流Iは XL(コイル)の端子電圧より90度遅れる)
又1図の回路にありますが、
XC(コンデンサ)の端子電圧は電流Iより90度遅れます
(逆に 電流Iは XC(コンデンサ)の端子電圧より90度進む)
一般的には( )の記述が一般的な表現と思いますが、、、
電圧、電流、負荷のベクトルを同一上(同時に)に描くのであれば、
電圧ベクトルを真ん中に負荷ベクトルと電流ベクトルは力率角
(位相角)分、反対に描く事になり電圧ベクトルを挟む形となります。
ーーーーーーーー
7図にはそれぞれの値を書いてありますが、電流と負荷の値を
乗じた値が電圧となります。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
さて次は、本題の1図の回路です。一発目に電流が計算でき
ます。E=IZ より IXC=I*XC で 100v=I*20Ω
から I=5Aです。ここでZを求めます。E=IZから
100v=5A*Z から、 Z=20Ωとなります。
(この100vは電源電圧です)
次に、2図のベクトル図ではXLと
XCは反対のベクトルになりますので差し引いた値をXとし、
X=10Ωとなります。(このX=10ΩはXC(コンデンサ)とし
て理解し下側に描きます) 次に三平方の定理からRを
求めます。XとZがわかっていますので、R=17.3Ωとな
ります。力率角もついでに、86.6%で、30度となります。
さて ベクトルを描きます
3図で、回路電流Iは、電源電圧Eから30度進み側に
描く事になります。また題意からIXC=100<ー60度
であるので、IXCのベクトルは、Eから60度下側にその値分描
きます(Eと同じ長さです)
電流IとIXCの関係ですが、
XC(コンデンサ)の端子電圧は電流Iより90度遅れます
(逆に 電流Iは XC(コンデンサ)の端子電圧より90
度進む)関係になっています。
電流IとIXLの関係ですが、
XL(コイル)の端子電圧は電流Iより90度進みます
(逆に 電流Iは XL(コイル)の端子電圧より90度
遅れる)関係になっています。
電圧IXはIXLーIXCの差し引きをした値50v(絶対値)です。
各電圧の IXL、IXC 等の値はそれぞれの負荷の値に
電流Iの5Aを乗じたものです。計算してみて下さい。
各ベクトルから求めます。
E(IZ)=100<0度
IR=87<30度
IXL=50<120度
IXC=100<ー60度
IX=50<ー60度
I=5<30度
ーーーーー
R=17.3Ω
Z=20Ω
X=10Ω
4図はIX、IR、E(IZ)を3図から抜きだしたものです。
(2) スイッチSを閉じたとき(1図で)、電圧V[V]と
電流I[A]の関係を表すベクトル図を求めよ。については
XCは短絡となり、XCには電流が流れないのでRとXLの
回路となります。従って各値は異なりますが、5図と
同じ回路になりますので、5図、6図、7図を参考にし
て下さい。
このような問題にお目に掛かるのは滅多にないので、
かなりとまどいましたが、なんとか正解までこぎつけた
と考えます。脳細胞の刺激にはGOOD!!!です。
以上
(1) 1図の回路で、スイッチSを開いたとき、
コンデンサの両端の電圧が
Vc=100∠-60°[V]であった。
(a) 回路を流れる電流I[A]求めよ。
(b) 回路の合成インピーダンスZ[Ω]を求めよ。
(c) 抵抗R[Ω]を求めよ。
(2) スイッチSを閉じたとき、電圧V[V]と電流I[A]
の関係を表すベクトル図を求めよ。
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パズルのようですので、予行演習をします。
図面を示しました。マズ5図、6図、7図で予行演習
をします。5図の回路での負荷ベクトルが6図で、7図
が電圧と電流のベクトル図です。負荷が黒、電流が緑、
赤が電圧です。
負荷Zは三平方の定理から4.47Ωとなります。
電流はE=IZから22.4Aとなります。力率角は
ZとRの比で求め89%となり、ここから角度*は
27度となります。6図から7図を作成します。
7図で電圧Eに対して電流Iは6図の角度27度(力率角)分、
6図と反対側(下に)に描きます(緑のベクトルです)
さて今度は電圧のベクトル(赤)を描きます。
端子電圧は電流と負荷の値を乗じた値が電圧となります。
IRは電流Iと同相になりますので、値の長さ分Iと重
ねます。IXLは電流Iより90度進みますので、7図
のとうりになります。次は IRとIXLのベクトルで平行四辺形
を作成(ベクトルの加算)します。結果として電源電圧Eと
IZが同じとなります。ここでのポイントは、
ーーーーーポイントですーーーーーーーーーーーーー
Rの端子電圧は電流Iと同相。
XL(コイル)の端子電圧は電流Iより90度進みます
(逆に 電流Iは XL(コイル)の端子電圧より90度遅れる)
又1図の回路にありますが、
XC(コンデンサ)の端子電圧は電流Iより90度遅れます
(逆に 電流Iは XC(コンデンサ)の端子電圧より90度進む)
一般的には( )の記述が一般的な表現と思いますが、、、
電圧、電流、負荷のベクトルを同一上(同時に)に描くのであれば、
電圧ベクトルを真ん中に負荷ベクトルと電流ベクトルは力率角
(位相角)分、反対に描く事になり電圧ベクトルを挟む形となります。
ーーーーーーーー
7図にはそれぞれの値を書いてありますが、電流と負荷の値を
乗じた値が電圧となります。
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さて次は、本題の1図の回路です。一発目に電流が計算でき
ます。E=IZ より IXC=I*XC で 100v=I*20Ω
から I=5Aです。ここでZを求めます。E=IZから
100v=5A*Z から、 Z=20Ωとなります。
(この100vは電源電圧です)
次に、2図のベクトル図ではXLと
XCは反対のベクトルになりますので差し引いた値をXとし、
X=10Ωとなります。(このX=10ΩはXC(コンデンサ)とし
て理解し下側に描きます) 次に三平方の定理からRを
求めます。XとZがわかっていますので、R=17.3Ωとな
ります。力率角もついでに、86.6%で、30度となります。
さて ベクトルを描きます
3図で、回路電流Iは、電源電圧Eから30度進み側に
描く事になります。また題意からIXC=100<ー60度
であるので、IXCのベクトルは、Eから60度下側にその値分描
きます(Eと同じ長さです)
電流IとIXCの関係ですが、
XC(コンデンサ)の端子電圧は電流Iより90度遅れます
(逆に 電流Iは XC(コンデンサ)の端子電圧より90
度進む)関係になっています。
電流IとIXLの関係ですが、
XL(コイル)の端子電圧は電流Iより90度進みます
(逆に 電流Iは XL(コイル)の端子電圧より90度
遅れる)関係になっています。
電圧IXはIXLーIXCの差し引きをした値50v(絶対値)です。
各電圧の IXL、IXC 等の値はそれぞれの負荷の値に
電流Iの5Aを乗じたものです。計算してみて下さい。
各ベクトルから求めます。
E(IZ)=100<0度
IR=87<30度
IXL=50<120度
IXC=100<ー60度
IX=50<ー60度
I=5<30度
ーーーーー
R=17.3Ω
Z=20Ω
X=10Ω
4図はIX、IR、E(IZ)を3図から抜きだしたものです。
(2) スイッチSを閉じたとき(1図で)、電圧V[V]と
電流I[A]の関係を表すベクトル図を求めよ。については
XCは短絡となり、XCには電流が流れないのでRとXLの
回路となります。従って各値は異なりますが、5図と
同じ回路になりますので、5図、6図、7図を参考にし
て下さい。
このような問題にお目に掛かるのは滅多にないので、
かなりとまどいましたが、なんとか正解までこぎつけた
と考えます。脳細胞の刺激にはGOOD!!!です。
以上