サラーム(平安あれ)。

 

アラビア数字とヘブライ数字の小ネタ。日本語で言う「アラビア数字」は本物ではなく偽物です。アラビア語は右から左へ書きますが、アラビア数字は私達が使う数字と同じ向きです。例)2017年4月11日→۲٠۱٧年٤月۱۱日。

 

 

「٠(0)」…シフル。

「۱(1)」…ワーヒド。
「۲(2)」…イスナーン。
「۳(3)」…サラーサ。
「٤(4)」…アルバア。
「٥(5)」…ハムサ。
「٦(6)」…シッタ。
「٧(7)」…サブア。
「٨(8)」…サマーニヤ。
「٩(9)」…ティスア。

イスラーム教徒は、毎日マッカ神殿に向かって礼拝する必要があり、マッカ神殿への巡礼義務があるので、必然的に(マッカへの)交通や数学や天文学や占星術や代数学がいちじるしく発達し、9世紀には給料制度が定着していました。イスラーム圏は、その1000年後でも米を納めてた日本とはかなり文化と歴史が違います。また、ヨーロッパ・キリスト教では天文学や占星術が徹底的に否定されたため、ヨーロッパでは1000年間、占星術が全く発達しませんでした。ですから“西洋(ヨーロッパ)”占星術というのは空想です。占星術の基本はバビロニア(今のイラク)で、占星術に寛容で占星術を発達させたのはイスラーム圏です。

 


 

 

 

ヘブライ数字は特殊な数字そのものがあるわけではなく、ヘブライ文字を数字の代わりに使います。日本ではヘブライ数字をゲマトリアなる神秘主義としてのみ捉える向きもありますが、ヘブライ数字はこのように腕時計や時計の数字としても普通に使われます。ヘブライ数字の場合、「12」を表す時「2 10(יב)」という具合に右側に大きい数字を寄せるので少し見慣れないかも。

 

数字の1→「א(アレフ)」
数字の2→「ב(ベート)」
数字の3→「ג(ギメル)」 
数字の4→「ד(ダレット)」
数字の5→「ה(ヘー)」
数字の6→「ו(ヴァヴ)」
数字の7→「ז(ザイン)」
数字の8→「ח(ヘット)」
数字の9→「ס(サメフ)」
数字の10→「י(ユッド)」

日本では本物のアラビア数字やヘブライ数字はまだまだ知られていません。デザインから入るのも一つの手かもしれませんね。