チャップリンの「ライムライト」を観たよ。
これ、ちゃんと観た事がなかったんだな。
バレリーナと道化師のラブストーリー?
どんなだっけ?
っと思って観てみたら、かなり重かった。
いきなり、ヒロインの若い女性が、リウマチでの失業などの不幸を苦にして自殺未遂。
うわーっ!
こんな話しかい?
リウマチ?
もう、最後まで観るしかないじゃん。
ヒロインは、バレーダンサーだったんだけど、リウマチで踊れなくなり、文房具屋でバイトもクビになり、自暴自棄になっていた。
チャップリンは、若い頃は有名な芸人だったが、今では落ちぶれて、世間から忘れられたアルコール中毒の老人。
二人とも、仕事が無く貧乏暮らし。
チャップリンがヒロインを助けたことから、ヒロインはチャップリンの部屋に居候することになる。
心因性の下肢マヒで歩けなくなったヒロインに、チャップリンは、「諦めるな」と励まし続ける。
やがて、ヒロインは立ち直り、バレーダンサーとして復帰して成功する。
しかし、チャップリンは復帰のチャンスを活かせず、絶望する。
ヒロインはチャップリンに、結婚しようと言うが、ヒロインがかつて心を寄せていた音楽家と再会したのを知ったチャップリンは、身を隠す。
やがて、再会したヒロインは、チャップリンに、もう一度舞台に復帰するチャンスを段取り、それに応えてチャップリンは拍手喝采を受けるが、アルコールがたたり心臓発作を起こす。
ラストは、見事にソロで踊るヒロインを観ながらチャップリンが舞台袖で息を引き取るシーンで終わる。
どう、解釈すればいいの?
人の成功や幸せは、他の人の自己犠牲で成り立っているって事が言いたいの?
人生、諦めないで頑張っていれば、いつかは報われるって事が言いたいの?
出来るだけ前向きにとらえて、
自分のために自己犠牲を払ってくれた人のためにも、人生は諦めずに頑張りましょう。
そうすれば、いつかは幸せもやってくるよ。
かな?
チャップリンの演じている落ちぶれた元売れっ子芸人は、チャップリン自身の事らしいから、この映画はチャップリンの自叙伝?
この作品を最後に引退するつもりだったのかなぁ?
偶然、見知らぬ若い女性を助けて自分の部屋に連れて帰り、ベッドを取られてソファーで寝るところは「ローマの休日」
ヒロインが立ち上がり、歩き「私、歩いてる!」と、喜ぶところは「アルプスの少女ハイジ」のクララ
ヒロインと若い音楽家のために、自分は身を引いて居なくなるところは「男はつらいよ」の寅さん
自分の若い頃の舞台を回顧するところは、私の大好きな「望郷」
色々、彷彿とさせてくれるよ。
ラスト近くで、チャップリンが相棒とコントを演じるシーンは。つまらない割りに尺を取ってる。
チャップリン映画にありがちな不要な喜劇部分だと思うんだけど、
この相棒役は、名優のバスターキートン氏らしい。
なるぼど、大物のゲスト出演じゃあ、カット出来ないよねぇ、
ところで、
「ライムライト」って、どういう意味だか知ってる?
チャップリンは、これより20年くらい前に「街の灯」原題「City lights」を作ってる。
これも、チャップリンが若い女性に恋する話しで、映画史に残る名作。
必見ですよ!
私は、
「City lights」って言うと、街灯? 何で街灯?
って感じだけど、
「街の灯」って言うと、世間の人の心の暖かさのことかなぁ? って思っているよ。
けど、「ライムライト」は、何の事だかサッパリ分からんかった。
調べたよ。
白熱灯が普及する前の時代に、舞台照明などに使用された照明器具で、つまり、栄光を表しているらしい。
ふーん、知らなかったぜ!
今の時代なら「スポットライト」いや「ピンライト」になったかな?
「スポットライト」や「フラッシュライト」なんて、いかにも映画や小説のタイトルにありそうだよね。
それならこんな話しはどうだ?
売れないアイドルが、とにかくテレビに写りたい。番組収録で常にモニターをチェックして、カメラにミキレて写り込む努力をし、やがて人気者にのしあがって行く姿を描いた作品(主演:指原莉乃)
「タリーライト」
若い頃は美しかったアイドル女優が、年老いてシワシワになった顔を、見事に照明でごまかして復活する物語(主演:大場久美子)
「キャッチライト」
昭和40年代。タバコ屋の看板娘に恋した男が、吸わないタバコを毎日買いに行くけなげな姿を描いた恋愛物語
「ハイライト」
その続編で、昭和から平成に変わる頃のお話し
「マイルドセブンライト」
ベットボトル症候群の肥満少女が、糖尿病を恐れながらダイエットするが、リバウンドを繰り返す葛藤の日々を描いた
「コカコーラライト」
博多出身の明るい性格の青年が、上京して初めて出来た友達に問いかける真実
「あんた、何でそんなに暗いと?」
よーし、創作意欲が湧いてきたぞ。
目指せ! ベストセラー作家。
これが本当の「ライト」ノベルズ!