毎日朝ドラを見ています。


朝ドラを最後に娘と見たのは

昨年の春『らんまん』の第一回の放送です。

私が右側、娘が左側で二人並んで見ていました。


『らんまん』の主題歌を聴いた娘は

「あいみょん、って感じだね」

と隣にいる私ににっこりと笑って言っていました。


娘が居なくなってからも、そのときのことを悲しく思い出しながら朝ドラを見続けた私。

『らんまん』の主題歌、あいみょんの『愛の花』の歌詞に娘を感じたのです。


    言葉足らずの愛を

    愛を貴方へ

    私は決して今を

    今を憎んではいない


    命ある日々

    静かに誰かを

    愛した日々


    空が晴れたら

    逢いに  逢いに来て欲しい

    涙は枯れないわ

    明日へと繋がる輪


「ありがとう」と「ごめんね」の言葉だけを、言葉足らずなその言葉だけを残して逝ってしまった娘。

今を憎んでいないで居てほしいと願い、

止まらない涙に、私はまだ明日を考えることは出来ませんでした。


そして一年後にスタートした

現在放送中の朝ドラ『虎に翼』。

この第一回の放送も一年前と同じ場所に座って見ました。


主題歌は米津玄師。

主題歌を聴いた私は思わず

「米津玄師、って感じだね」

と左隣を見て言いました。


あ、娘が居る気がする…

あのときと同じように変わらずに私の隣に居てくれるのかもしれない、と感じました。


今回の主題歌『さよーならまたいつか!』も

娘を想って聴いています。


    さよなら

    100年先でまた会いましょう

    心配しないで


    瞬け羽を広げ

    気儘に飛べ

    どこまでもゆけ


    100年先も憶えてるかな

    知らねぇけれど

    さよーならまたいつか! 


100年先には今生きている人たちは

みんな彼方へ還る…またいつか会える…

だから、心配しないで、と娘が言ってくれているような気がして。


そう思うと重たい心がふっと楽になって、

お母さんが行くまで、○○ちゃんも彼方で自由に気ままに過ごして待っていてくれたら、という気持ちになりました。


どんな曲を聴いても、何をしていても

娘にこじつけてしまうだけなんですけれどね。


それでも朝ドラは史実に基づいたお話が多く、登場人物のモデルとなった人のほとんどはもう此方にはいない、彼方へ還ることは皆平等なことなのだと、見ていると少し心が落ち着いていくのを感じます。


テレビを見ていると

悲しみの地雷を踏むことが多々あるのですが、今回は思わぬところで救いに出会うことが出来たような気がします。